商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2022/05/31 |
| JAN | 9784560090732 |
- 書籍
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大丈夫な人
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どの短編もすごく心奪われる内容で、グッと惹きつけられた。結末が示されないのでその後どうなったのか気になる部分はたくさんあるけれど、心に響くシーンもたくさんあった。 どの作品も良いのでどれかを選ぶこともできない。日常のなんてことのない場面が多く描かれているはずが、妙な緊張感に満ちていた。嫌な予感がしてハラハラが止まらない。こうした身近にある違和感や恐怖の描写が素晴らしかった。 そして、女性たちの声がとても身近に感じたという、そのことも収穫だった。たとえフィクションでも、自分と似た心の内がそこにあるというのは心強くもあるのだと知った。 日本でなんらかの被害に遭ったり、被害とまではいかずとも怖い思いをしたことのある女性はとても多いと思うけれど、国を問わずこういうことがよくあるのかもしれない。こうやって言語化され文学として表現されていくことには意義がある。 ぜひ他の著作も読んでみたいと思った。
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翻訳文学試食会で取り上げられていた「湖ー別の人」のみ読了。 作者は「私の小説で重要なのは、登場人物の感情」と語っているが、ここに描かれる女性たちの感覚や経験が自分のそれとは大分かけ離れているところが多いので、いまいちピンとこず。 当然、作者は「構造的暴力」を念頭において執筆して...
翻訳文学試食会で取り上げられていた「湖ー別の人」のみ読了。 作者は「私の小説で重要なのは、登場人物の感情」と語っているが、ここに描かれる女性たちの感覚や経験が自分のそれとは大分かけ離れているところが多いので、いまいちピンとこず。 当然、作者は「構造的暴力」を念頭において執筆しているのだろうとは思うが、ただ、登場する男性陣が揃いも揃って「いかにもなんかしてきそう(or実際してきてる)」に描かれているため、どうにも話自体が「直接的暴力」の枠内に停滞している感がいなめず、あまり登場人物と感情を共有できない身としては、「大変そうやなぁ」と人ごとのように読むにとどまってしまった。
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翻訳文学試食会で取り上げられた「湖-別の人」目当てで読了。 「湖-別の人」は、女性ならきっと共感できる男性への恐怖心、DV、見知らぬ人への警戒心がこれでもかと詰め込まれていてとても読み応えがあった。 私が思うに、女性がすべての男性へうっすらと嫌悪感があるのは、生まれついての感...
翻訳文学試食会で取り上げられた「湖-別の人」目当てで読了。 「湖-別の人」は、女性ならきっと共感できる男性への恐怖心、DV、見知らぬ人への警戒心がこれでもかと詰め込まれていてとても読み応えがあった。 私が思うに、女性がすべての男性へうっすらと嫌悪感があるのは、生まれついての感情ではない。 満員電車で何度も痴漢被害にあったり、見知らぬ男から突然大きな声で恫喝されたり、付き合った男性に女性だから○○するべきと見下されたり、そういった小さな経験が積み重なった結果だと思う。 公共交通機関で意味不明な大声を出す男がいたとき、乗り合わせた女性たちが沈黙とともに連帯する場面。 まるでその場にいたかのように共感できた。 なぜなら女性たちにとってこの状況は恐怖でしかなく、「できるだけ自分の気配を消す」ことで身を守っているから。 力で絶対に敵わない男性相手で、ちらっとでも目が合えば何をされるかわからない。 痴漢やレイプ被害者がどのような服装だったとしても、「おまえが誘ったんだろう」と言われかねないこの世の中。 自分の身は自分で守るために、女性たちは常に警戒心を解くことができないのだ。 その他の作品は心に響くものが少なかった。 作品は物語のある期間だけを切り取ったもので、この先も物語は続いていく...という書き方ではあるけれど、広げた風呂敷はある程度畳んでほしいなという印象。
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