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吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集
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吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

アンソロジー(著者), G.G.バイロン(著者), J.W.ポリドリ(著者)

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吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2022/05/31
JAN 9784488011154

吸血鬼ラスヴァン

¥3,300

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2025/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吸血鬼ラスヴァンの悪趣味さは、古典海外小説読んでる〜って気分になれた。ちょっとした行動で綺麗に転げ落ちてバッドエンドを迎える悪趣味さは昔の小説って感じで偶に摂取する分には良いよね。 ただやっぱりハピエンが性に合ってるようで一番好きなのは善良なるデュケイン老嬢だった。 主人公?と言うより語り手は真実を一切知らずに呑気にみんな良い人って思いながら財産と、医者かつ美人で、その妹とも友人関係な結婚相手手に入れて大好きな母の元に帰っていくの幸運の加護でも持ってるんか?って感じで好き。

Posted by ブクログ

2024/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラム・ストーカーが吸血鬼モノの嚆矢だと思っていたのだが、先行する作品が存在することを知ったのは、数年前、『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』を読んだときのことだ。同作品は著者であるメアリー・シェリーが、バイロンらとともにレマン湖畔に滞在し遊戯的創作が提案されたときに着想を得たという。本書のタイトルになっている吸血鬼ラスヴァンは、バイロンの専属医であり、その場にも居合わせたポリドリの手になるもので、これをもって吸血鬼モノというジャンルが誕生したとされる。 紹介されている作品群には19世紀のものとは思えない瑞々しさがあり、現代の作品に見たあれやこれやが散りばめられていて驚かされる。 ゴシック小説というものに勘所がないため、読み進めるに連れ、本書にはフォークロアがホラーと成る階梯を踏みしめているような印象を得た。そのような浅学の身にとっては、本書解説はありがたい。そこで示された多数のタイトルは、次の読書のよき導き手となってくれよう。 以下余談。 『魔王の館』について雑感。魔王とはレジナルド・クラークなる登場人物のこと。 この人物の在り様に、AwTという、今でいう同人TRPGで創造したキャラクターのことを思い出す。人ならぬなにかであり、「芸術家」を名乗った。奇妙な一致もあったものだ。

Posted by ブクログ

2024/04/17

「吸血鬼ドラキュラ」以前の傑作集ですから、もちろんドラキュラを超えるような小説があるはずありせん。更に吸血鬼に出てこない話もあったりするのですが、一番面白かったのは表題作、ポリドリの名作「吸血鬼ラスヴァン」。若き紳士オーブリーが旅の友に選んだラスヴァン卿。旅の途中でラスヴァンの正...

「吸血鬼ドラキュラ」以前の傑作集ですから、もちろんドラキュラを超えるような小説があるはずありせん。更に吸血鬼に出てこない話もあったりするのですが、一番面白かったのは表題作、ポリドリの名作「吸血鬼ラスヴァン」。若き紳士オーブリーが旅の友に選んだラスヴァン卿。旅の途中でラスヴァンの正体を知るも山賊に襲われラスヴァンは「自分のことは誰にも話すな」と言い残して命を落とす。しかし死体は消えてしまった。その後ちらつくラスヴァンの影そして彼との約束。怯えるオーブリーにとって最悪の結末が待っていた! 話がよくできてますね。現実なのか神経症なのか。恐怖が募っていきます。 そしてドラキュラ以前のもう一人のスター「吸血鬼ヴァーニーあるいは血の晩餐(抄訳)」。この話は英語でも全2巻で900ページくらいあるらしく抄訳は他のアンソロジーにも翻訳されてて読んだことあるけど、まあ、部分的に読んでもよくわからない。抄訳なんで仕方ないですね。

Posted by ブクログ