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帝国の崩壊(上) 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山川出版社 |
発売年月日 | 2022/05/23 |
JAN | 9784634152120 |
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帝国の崩壊(上)
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
再度、読み直し。 この本での帝国は皇帝の存在の有無には かかわらず、超大国や覇権国家と定義して いる。 5つの帝国をそれぞれの専門家が書いて いるので、かなり詳細に書いているのが 嬉しい。 個人的にはヒッタイトやアッシリアが 新鮮で面白かった。 下巻はまだ未読なので引き続き...
再度、読み直し。 この本での帝国は皇帝の存在の有無には かかわらず、超大国や覇権国家と定義して いる。 5つの帝国をそれぞれの専門家が書いて いるので、かなり詳細に書いているのが 嬉しい。 個人的にはヒッタイトやアッシリアが 新鮮で面白かった。 下巻はまだ未読なので引き続き読んで みたい。
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メモ まえがき 「帝国」とは何か この本では、皇帝の存在の有無にかかわらず、広大な版図と多様な地域を包摂し、一般的な国に比べて巨大かつ多様な人間集団を有してきた超大国や覇権国家、いわば巨大政治体というものを、「帝国」と暫定的に定義する。 帝国は、西洋ではエンペラーが支配する国が...
メモ まえがき 「帝国」とは何か この本では、皇帝の存在の有無にかかわらず、広大な版図と多様な地域を包摂し、一般的な国に比べて巨大かつ多様な人間集団を有してきた超大国や覇権国家、いわば巨大政治体というものを、「帝国」と暫定的に定義する。 帝国は、西洋ではエンペラーが支配する国がエンパイアとされていて、その言葉が日本に入ってきた時、エンパイアを「帝国」、エンペラーを「皇帝」と訳した。「皇帝がいる国」=帝国、の定義で考えると、現在の世界でエンペラーを頂いているのはおそらく日本だけ。日本の天皇については、外国文書上でもエンペラーと呼称される。 エンペラーはラテン語のインペラトル(ローマ帝国の特任の総司令官)に由来し、西欧人にとってのエンペラー、エンパイアはローマ帝国にその範があったと考えがちだが、当のローマ帝国はエンペラーがいたからエンパイアになったわけではない。ローマ帝国(インペリウム・ロマノム)とは、正確には「ローマ人の命令の及ぶところ」という意味で、インペリウムは本来「命令権」の意味。 古代ローマは元来共和制で、後にカエサルが事実上の皇帝に近い存在となった後、アクタウィアヌスが前28年にプリンケプス(元老院の第一人者)、前27年にアウグストゥス(尊厳者)の称号を得て以降、このアウグストゥスを初代皇帝とし、帝政ローマに入った。 つまり「インペイウム・ロマノム」の中身が共和制→君主制→皇帝が支配する国、へと変わった。そしていつの間にか西欧でもエンペラーが支配するのがエンパイアであるということになった。なので帝国とは必ずしも「皇帝のいる国」とは限らない。 そもそも「皇帝」という漢語は秦の始皇帝がそう称して以来、中国では正当な支配者が皇帝とされてきたもので、英語のエンペラーに相当するものとして日本人が中国の皇帝の語をあてはめただけのこと。エンパイアの意味で「帝国」の語を最初に使ったのは日本人であったようだ。 そういう経緯で、日本人が「帝国」「皇帝」というと、中国の歴史的な政治体制が念頭に置かれる傾向。一方、西欧人はローマ帝国を「帝国」「皇帝」を念頭に置く。 上巻は 「エジプト新王国」統一王朝:BC3000頃~アレクサンドロスにより滅ぶBC332まで31の王朝が続く。 「エーゲ文明(ミケーネ帝国)」BC4000-2000の間。 「ヒッタイト帝国(アナトリア高原・・トルコ共和国の93%を占める)」BC2000頃から BC1595頃バビロン第一王朝を滅亡させ BC2000年紀後半に帝国時代を迎える 南東にアッシリア、さらにバビロニアがいる。ラムセス2世と和平条約を結んだハットゥリシ3世(BC1275-1250在位)が全盛期 シュッピルリウマ2世(BC1190~?在位)の時に突然終焉する。 「アッシリア帝国(メソポタミア)」BC8世紀頃、帝国と呼ばれ、BC7世紀の終わり頃、5~6年の間に滅ぶ。 「アカイメネス朝ペルシア」BC550-330頃興る。アレクサンドロスに滅ぼされる。 「アレクサンドロス帝国」BC334遠征開始、BC323死亡 「ローマ帝国」伝説上の建国はBC8世紀、BC27元首制開始でローマ帝国と呼ばれる。395東西に分裂、476西ローマ帝国滅亡、1453東ローマ帝国(ビザンチン帝国)滅亡。 2020.7から2021.6にかけて朝日カルチャーセンター新宿教室で開催された連続講座「帝国はなぜ崩壊したか」(鈴木董・大村幸弘監)の講義内容をもとに各筆者が加筆修正したもの。 20212.5.2第1版第1刷 図書館
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この本は何が面白いかといえば、それぞれの章の筆者が己の研究や体験から帝国の崩壊を通り一辺倒でない語りをしていること。海の民からアッシリアにかけては発掘の苦労話や自らの考察が入りワクワクした。 各章の深掘りを読んでみたいところだが、まずはビザンツ帝国など中世以降の帝国の崩壊の下巻へ...
この本は何が面白いかといえば、それぞれの章の筆者が己の研究や体験から帝国の崩壊を通り一辺倒でない語りをしていること。海の民からアッシリアにかけては発掘の苦労話や自らの考察が入りワクワクした。 各章の深掘りを読んでみたいところだが、まずはビザンツ帝国など中世以降の帝国の崩壊の下巻へ進みたい。
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