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変異ウイルスとの闘い コロナ治療薬とワクチン 中公新書2698
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/05/23 |
JAN | 9784121026989 |
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変異ウイルスとの闘い コロナ治療薬とワクチン
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変異ウイルスとの闘い コロナ治療薬とワクチン
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
ワクチンの仕組みや開発、その有用性に対する科学的な説明を主軸に、コロナ禍に何が起きて何がなされていたのか、2022年始めのオミクロン株ぐらいまでの変遷が分かりやすく説明されています。また、コロナ禍で顕わになった日本の政治対応や医療体制の脆弱性についても落ち着いた議論、提言がなされ...
ワクチンの仕組みや開発、その有用性に対する科学的な説明を主軸に、コロナ禍に何が起きて何がなされていたのか、2022年始めのオミクロン株ぐらいまでの変遷が分かりやすく説明されています。また、コロナ禍で顕わになった日本の政治対応や医療体制の脆弱性についても落ち着いた議論、提言がなされていて納得はいきます。コロナ禍の渦中ではフェイク情報が溢れて社会に分断も生じたかもしれないが、社会的には落ち着いてきた現在、このコロナ禍の3年間を冷静に客観的に俯瞰して眺めるためには有用な一冊でした。 ワクチンを自動車のシートベルトに喩えているのは分かりやすく、著者はシートベルトを義務化するならワクチンも義務化すべきと主張しています。事故のときシートベルトをしていることで車に閉じ込められることで命を落とすこともあるだろうけど、シートベルトをしていることで助かる確率が圧倒的に多いから義務化されていて、人々もそれを受け入れている。ワクチンにも副作用の損失があるかもしれないが、mRNAワクチンは高い効果を有していることが証明されているわけで同様であろう、ということです。ワクチンの場合はシートベルトと違って、社会全体のパンデミックを抑える効果もあるといことでしょうか。
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日本ではなぜワクチン接種が遅れたのか。なぜワクチン開発が進まないのか。なぜ医療逼迫が起こったのか。こうしたことに答える本である。まず、政府や省庁の非常に慎重な対応がある。それからワクチン開発に題する予算が少ないこと。日本はアメリカの100分の1の予算しかなかったとのこと。医療逼迫については、病床は多いものの医師が少ないという問題、常に80%以上の病床が稼働しなければ利益を挙げられないことがある。つまり、緊急の事態に対応できる余裕がないのだ。筆者は、これらのことからコロナが日本の医療体制の脆弱な面を明るみに出したと主張する。
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コロナ危機のゆくえについて、すぐ終わることはないとしても、低い波か高い波か分からないが、繰り返しながら収斂していくことになるのではないか、「終わりの始まり」というシナリオが、いちばん可能性が高いと説く。 そして、これから大事なこと10か条として、①ワクチンの義務化、②行動変容、③...
コロナ危機のゆくえについて、すぐ終わることはないとしても、低い波か高い波か分からないが、繰り返しながら収斂していくことになるのではないか、「終わりの始まり」というシナリオが、いちばん可能性が高いと説く。 そして、これから大事なこと10か条として、①ワクチンの義務化、②行動変容、③高齢者対策、④ハイリスク対策、⑤検査体制、⑥病院対策、⑦ワクチンと薬の開発、⑧コロナ医療のための資源を十分な量備蓄する、⑨ゲノム解析、⑩新たな変異ウィルスを出さない、等を通じて、社会が、そしてひとりひとりが感染を防ぐための対策をとることが大切と説く。 以上が、本書の結論部分であるが、ワクチン開発、ワクチンをめぐる困った問題、日本のワクチンはなぜ遅れたか、など興味深い記述がある。 日本の医療界、厚労省などに対する批判は鋭いものがあり、注目されなきなったが、未だ現在進行形の問題も多数取り上げられている。
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