商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2022/05/12 |
| JAN | 9784309030357 |
- 書籍
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くるまの娘
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くるまの娘
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商品レビュー
3.7
221件のお客様レビュー
こわかった。「家族」と「暴力」と「依存」をテーマにしながら、そこから抜け出せない(抜け出したくない)、このまま「生」が続くことの恐怖が文章からにじみ出ていた。 車の中は家族の息苦しさの象徴なのかもしれないけれど、そうやって無理にでも家族という形の中に自分を置いて、置いてしまえばそ...
こわかった。「家族」と「暴力」と「依存」をテーマにしながら、そこから抜け出せない(抜け出したくない)、このまま「生」が続くことの恐怖が文章からにじみ出ていた。 車の中は家族の息苦しさの象徴なのかもしれないけれど、そうやって無理にでも家族という形の中に自分を置いて、置いてしまえばその方が生き続けられる。兄や弟は逃げるという選択をしたが、逃げることだけが必ずしも「正解」ではないという、新しい視点だった。 家族の中で生じる暴力(言葉を含め)も、夜の闇に溶けて、なんだか自分が悪かったようにも思い始めて、そしてまた暴力が起きて憤って、その沼のような繰り返しがあまりにもリアル。
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宇佐見さんの作品は『かか』『推し燃ゆ』も読んだけど、家族というテーマが刺さったこともあり、わたしは本作が圧倒的に良かった。 これまでの作品では主人公と母、主人公と推し、という一対一の関係を主に描いていたように思うが、本作では父母、兄、かんこ、弟のそれぞれの感情が絡み合い、より複雑...
宇佐見さんの作品は『かか』『推し燃ゆ』も読んだけど、家族というテーマが刺さったこともあり、わたしは本作が圧倒的に良かった。 これまでの作品では主人公と母、主人公と推し、という一対一の関係を主に描いていたように思うが、本作では父母、兄、かんこ、弟のそれぞれの感情が絡み合い、より複雑な人間関係が浮かび上がっている。 家族にまつわる言語化はどれもあまりにも芯をついていて、ここまで突き詰めた思想を一作に詰め込んで共有していただいていいのですか、と思うほどだった。 主人公のかんこも含めて、登場する家族たちは皆、加害者でも被害者でもあり、どんな暴言や暴力を振るおうとも、いいところもある。 それに気づいてしまうがゆえに、かんこは家族から離れられないし、離れたくもない。 家族の中でも特に母は、幸せだった頃の思い出にすがり続け、ひたすらに追体験を求める。 物語は、人が与え、与えられる苦しみはどうしようもないものだ、「天からの日が地に注ぎあらゆるものの源となるように、天から降ってきた暴力は血をめぐり受け継がれ続ける」という結論に辿り着く。 思えば冒頭からかんこは背骨に光を感じており、家族を運ぶ車も日差しに照らされながら学校にやってきたのだった。 ラストにも道は光を受けている。死なないことで、地獄は続く。そして、「地獄の本質は続くこと、そのものだ」。 まだ20代の宇佐見さん、これから先どんな作品を書いていくのか、引き続き追っていきたい。 現実を地獄のまま書いていく作品は素晴らしいけれど、いつか人生の中に救いを見出してくれる作品も読めたらすごくいいなあとも思う。現実から目を逸らさない宇佐見さんが描く希望なんて、絶対に信頼できる。
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宇佐見りんさんの『くるまの娘』を読んだ。初めて読む表現がある、初めて知る言葉がある。それぞれが思う家族のカタチに向けた思いが、とても丁寧に繊細に描かれる。そして読了後のこの余韻たるや!これが若干23歳の著者による筆なのか…改めて凄い才能だと思う。これからの作家としての成長が楽しみ...
宇佐見りんさんの『くるまの娘』を読んだ。初めて読む表現がある、初めて知る言葉がある。それぞれが思う家族のカタチに向けた思いが、とても丁寧に繊細に描かれる。そして読了後のこの余韻たるや!これが若干23歳の著者による筆なのか…改めて凄い才能だと思う。これからの作家としての成長が楽しみ!
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