商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2022/04/27 |
JAN | 9784344039551 |
- 書籍
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折口信夫「まれびと」の発見 おもてなしの日本文化はどこから来たのか?
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折口信夫「まれびと」の発見 おもてなしの日本文化はどこから来たのか?
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〈kindle版〉 民俗学と言えば、柳田國男の「常民の思想」と折口信夫の「まれびとの思想」が対比される。折口学の「まれびと」とは何か、また、それが日本人の生活文化とどの様な関わりがあるのか、本書で著者の上野誠氏がその疑問に対して平易かつ丁寧に説明している。折口の「まれびと」は、柳...
〈kindle版〉 民俗学と言えば、柳田國男の「常民の思想」と折口信夫の「まれびとの思想」が対比される。折口学の「まれびと」とは何か、また、それが日本人の生活文化とどの様な関わりがあるのか、本書で著者の上野誠氏がその疑問に対して平易かつ丁寧に説明している。折口の「まれびと」は、柳田の常民とは異なり、時を定めて他界から来訪する神や霊的な存在をさす。従って、我々はその「まれびと」に対して「おもてなし」の心を持って接するわけで、それが十五夜お月さんの団子やススキであり、お盆のお供え物やお祭りなどのハレの行事であるという。つまり、折口は日本文化の基底には、こうした「おもてなし」や礼節を大切にする日本人の心すなわち魂の存在があると言う。 柳田が常民の伝承民話から、日本文化の源流を見いだそうとするのに対して、折口は霊的な存在即ち神との魂の交歓をベースに日本文化の様々の行事や習慣を解析している。 しかし、折口の民俗学の学問的な功績は別にして、彼は「まれびとの思想」を日本文化から神道の思想に収斂し、更には国家にも魂があると言う、国家神道=国魂へと敷衍する。まさに、大国魂神社、靖國神社を中心とする戦前の軍国主義や現在の超保守派の主張の根幹をなす思想に転化されている。 本書は、折口信夫の「まれびと」なるものが何かを具体的に知る上では参考になるが、神、霊、魂を日本文化との関連の説明に終始しているだけであり、折口の思想の根底にある危険性、保守派の文化論に利用されている危険性について全く言及していないのには不満が残るものである。 2024.6.18
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「折口信夫は〜を重視しました」のような断片的な情報ばかりで、一つ一つの章が大変短く、消化不良のまま話があちこちに飛ぶため読みにくかった。
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