商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/03/28 |
JAN | 9784101001067 |
- 書籍
- 文庫
少年
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
少年
¥539
在庫なし
商品レビュー
3.3
31件のお客様レビュー
日記や手紙を記録的に書き連ねたもの。 川端の不純のなさ、エロスを書いても下品にならない上級さはやっぱり良い、白や水色など清らかで涼しげな色を感じさせる。 清野の手紙は重くて、暗くて、自意識過剰で、縛りを感じる。川端はその感情を文を書くことによって消化させているからそこまでのグ...
日記や手紙を記録的に書き連ねたもの。 川端の不純のなさ、エロスを書いても下品にならない上級さはやっぱり良い、白や水色など清らかで涼しげな色を感じさせる。 清野の手紙は重くて、暗くて、自意識過剰で、縛りを感じる。川端はその感情を文を書くことによって消化させているからそこまでのグロさは感じない。 けどむしろわたしは、清野に共感してしまった。 自分を受け入れてくれた1人を己の存在価値の裏付けに利用して、相手なら全てを受け止めてくれると信じ、その人の存在を自分を支える柱とする。けれどその柱は不安定で時には目に見えなくなってある種の幻覚ではなかったのかとすら思う。 深い感情を覚えた相手に程、醜くて自分勝手な気持ちを抱いてしまうもの この赤裸々な思いを負担なく受け止められる川端もきっと醜くく、歪んだ欲を根底に持っているはず。人間の本当の自己顕示は手紙に現れるのですね。
Posted by
旧制中学のころの川端康成の文章がうますぎる。ノーベル文学賞をとることになる素地が垣間見える。しかし、文通相手の清野少年の文章も美しい。全体を通して日本語の美しい響きを教えてくれる。そのうえに、川端少年の思春期の心模様が映し出されて、なお美しい。
Posted by
もし期待して読もうとする人がいたら伝えたい、案外そんなことないよって 短い話で読みやすい、けど頑張って読む甲斐はないかもしれない。でも次は伊豆の踊り子を読みたいと思った。一応それっぽい感想を言うと川端康成特有の孤独感、悲壮感があってエモいけどちょっと失敗したかも。けどやっぱり時代...
もし期待して読もうとする人がいたら伝えたい、案外そんなことないよって 短い話で読みやすい、けど頑張って読む甲斐はないかもしれない。でも次は伊豆の踊り子を読みたいと思った。一応それっぽい感想を言うと川端康成特有の孤独感、悲壮感があってエモいけどちょっと失敗したかも。けどやっぱり時代を考えるとこれが精一杯なのかなと
Posted by