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カルロ・ロヴェッリの科学とは何か
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/02/19 |
JAN | 9784309254418 |
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カルロ・ロヴェッリの科学とは何か
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みんな大好きカルロ・ロヴェッリの科学哲学本。 『時間は存在しない』、『世界は「関係」でできている』は読んでいるので、(訳者あとがきであったように)そこらへんの繋がりも気付けて面白かった。 古代ギリシアのアナクシマンドロスを中心に話は進むんだけど、「科学とは何か」というより「科学的思考とは何か」の方が適切かな。 科学哲学で言うと、本書でも引用されていたポパー(反証可能性)やクーン(パラダイムシフト)が有名だけど、そこにあえて「連続性という視点が欠けている」と批判するロヴェッリの鋭さ。そしてその「連続性」という形式を生み出したのがアナクシマンドロスだ、というのが本書の意見なわけだな。 アナクシマンドロスの功績はいくつかあるものの、代表的なものは師─つまりこれまでの積み重ね─を継承しながらも批判すること。これこそが科学的思考の骨子であり、宇宙の真理すら明らかにしようとする科学者達の理(ルール)ってワケだ。 最近『絡新婦の理』や『話が通じない相手と話をする方法』あたりを読んでたので、なんとなく繋がる部分も見えてきたり。見る視点が変わると、見えるものも変わってしまうんだねぇ。
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私にはちょっと難しかったです。興味深いですが、読みにくかったです。東野圭吾さんが懐かしいです。 矢沢○○さんの歌を否定するようなタイトルの本を書いているカルロさん、科学の未来に危惧されてる点があるようで、人類最初に概念の科学革命を実現させた、約2600年前のアナクシマンドロス...
私にはちょっと難しかったです。興味深いですが、読みにくかったです。東野圭吾さんが懐かしいです。 矢沢○○さんの歌を否定するようなタイトルの本を書いているカルロさん、科学の未来に危惧されてる点があるようで、人類最初に概念の科学革命を実現させた、約2600年前のアナクシマンドロスさんまで立ち返って、科学的であることの大切さを説かれていました。 アナクシマンドロスさんより古い時代は、神様を持ち出して自然を解釈していたのを、アナクシマンドロスさんたちは、雨は神様が降らせたのではなく、川や海の水が巡っている、と考えるような、自然現象をその関係性で考察されたようです。今当たり前でも、2600年前とはすごいです。 カルロさんは、いまでも人類の半分は神様抜きで世界を理解しようとしていない、と心配されています。反科学とか前科学はもうやめようよと。 科学の発展には批判的精神が大切、アナクシマンドロスさんにはそれがあり、彼は自分の先生であっても、過ちはきっちり指摘されていたようです。それについては、中国文明との対比が面白かったです。 そしてカルロさん、異質なものに心開き、耳を傾ける大切さを語られていました。ブクログに「おすすめの読書家さん」がありますが、そういう意味で「おすすめしない読書家さん」もありかも。Amazonでおすすめしない商品を表示されても困りますが、ブクログならありなんじゃないでしょうか。
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現代科学に最も貢献した人物は、ニュートンでもアインシュタインでもなく、アナクシマンドロスらしい。 彼は、地球を「なにもない空間に浮かぶ円柱」であると予想し、雨は海の水が蒸発したものであると予想し、すべての生き物は魚のようなものから派生したと予想した。 彼の生きた紀元前5世紀では...
現代科学に最も貢献した人物は、ニュートンでもアインシュタインでもなく、アナクシマンドロスらしい。 彼は、地球を「なにもない空間に浮かぶ円柱」であると予想し、雨は海の水が蒸発したものであると予想し、すべての生き物は魚のようなものから派生したと予想した。 彼の生きた紀元前5世紀では、まだ世界の理解には神が必要不可欠であったが、「自然」にその解答を見出そうとした。(しかもかなり真実に近い) これは当時にしてはかなりの発想の飛躍であり、常識を疑うという科学の本質を、初めて実践した人物らしい。 こういった予想を立てることができた背景には、彼の天才的な才能だけでなく、当時のギリシャ(のミレトスという都市)の活発な異文化交流、師に対しても異議を申し立て議論する風潮、上流階級による知識の独占が無かったことなどが大きかったのではないかということ。 普通におもろかった。 タイムマシンがあったらどこ行きたいか論争が良くあるが、僕は古代ギリシャに行って、神いない説を打ち立ててみんなで盛り上がりたい。
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