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東京大空襲の戦後史 岩波新書1916
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2022/02/21 |
JAN | 9784004319160 |
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東京大空襲の戦後史
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東京大空襲の戦後史
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
地元の本屋閉店バーゲンセールにて購入。 何度も読むことが辛くなった。 しかし、知っておかなければならないとの思いで読了。 司法も立法も当事者が死んでいなくなることを待っているのか。 逃げずに消せと事実上の命令を出したのは国ではないか。 私の母親もギリギリで防空壕に避難したら、 ...
地元の本屋閉店バーゲンセールにて購入。 何度も読むことが辛くなった。 しかし、知っておかなければならないとの思いで読了。 司法も立法も当事者が死んでいなくなることを待っているのか。 逃げずに消せと事実上の命令を出したのは国ではないか。 私の母親もギリギリで防空壕に避難したら、 そこにいたのは町会の役員共だったという。 以来、我が家の家訓は「逃げろ」である。 都は被災者名簿を整理公開せよ。 国はおんぼろミサイルを買う金があったら速やかに戦災民間人の補償をせよ。 責任は感じるものではなく取るものである。 どこかの隣国のように未来永劫、恨み続けるのは愚かなこと。 責任は問えないがアメリカに焼かれた事実は伝えていかなければならない。 ドレスデンのような街と関係を築くべきではないか。
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戦後79年経ったが戦争はまだ終わっていない。 原爆や沖縄戦の被害者のことは考えたことがあったが、東京大空襲や名古屋大空襲などの被害に遭われたことの人をあまり考えたことがなかった。なんたることと思う。 亡くなった方たちはもちろんのこと、命が助かったても怪我や火傷による障害が残ったり...
戦後79年経ったが戦争はまだ終わっていない。 原爆や沖縄戦の被害者のことは考えたことがあったが、東京大空襲や名古屋大空襲などの被害に遭われたことの人をあまり考えたことがなかった。なんたることと思う。 亡くなった方たちはもちろんのこと、命が助かったても怪我や火傷による障害が残ったり、両親を亡くして孤児になり苦労されたり、国によって起こされた戦争による被害は非常に大きい。それなのに何の補償もされていない。軍人・軍属にはあったのに。その格差を問題にし、たびたび裁判を起こすが、ことごとく敗訴。立法府の仕事だと判決でも言われるので、国会に請願するも全く進まない。年をとる。だんだん亡くなる人が増えてくる。 本にも書かれていたが「被害者が死ぬのを待っている」。 国というのは国民を見捨てるものだとつくづく思う。現在の状況を見ていても。無力感ばかりが募るが、この賠償請求を続けている方達は「未来の国民のため」とおっしゃっている。「新しい戦前」と言われる現在。国民はみんな一緒になって「国」と戦わなければいけないのではないか。 第2章の扉の戦災孤児の写真に心がつぶれる。何が「浮浪児」だ。親戚に引き取られた人たちも大変な苦労をされた。子供たちにこんな酷い目に二度と遭わせてはならない。
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東京大空襲をめぐる補償の裁判についてが主軸となっている。 軍人と民間人との補償の差の理不尽や、防災法があり焼夷弾が降り注いだら消し止めることが求められており、大人が疎開することは許されなかった、ことなどが記載されている。 何故子供だけ疎開させて大人はもっと避難しなかったのだ...
東京大空襲をめぐる補償の裁判についてが主軸となっている。 軍人と民間人との補償の差の理不尽や、防災法があり焼夷弾が降り注いだら消し止めることが求められており、大人が疎開することは許されなかった、ことなどが記載されている。 何故子供だけ疎開させて大人はもっと避難しなかったのだろう、と疑問に思っていたのだが、なるほど、そういう事情もあったのか、と初めて知った。 しかし「軍人と民間人とで補償に差があるのは人権問題である」「戦争はみんな被害にあったのだから我慢せよ、というのは理不尽で犠牲の濃淡で補償すべき」という理論は、心情的にはわかるのだが、行政側の立場もまたわかるなあ、と思う。 国として成り立つためには、どうしても「軍」が必要で、であるならば軍務による死傷を国家として補償すうるのは当然である。民間人と同じ補償にしてしまっては、いざというとき人が集まらなくなるのでは、と思ってしまう。また、補償の濃淡を決めるにしても戦争という極限状態で客観的データを求めるのは難しく、けれど本人の証言のみで補償するのもまた難しい。などと考えると、なかなか国として補償に動かなかったのもわかる。実際沖縄戦でも3人の目撃者証言者がいるいないで補償が受けられる受けられないが分かれてしまって、溝が生まれているし……。 そういう点で、実際に四肢欠損などの身体障害&補償開始時点での生存者のみというのは妥当な落としどころに感じ、ぜひ東京大空襲の補償が実現してほしい、と感じた。
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