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人権と国家 理念の力と国際政治の現実 岩波新書1912
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人権と国家 理念の力と国際政治の現実 岩波新書1912

筒井清輝(著者)

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人権と国家 理念の力と国際政治の現実 岩波新書1912

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2022/02/21
JAN 9784004319122

人権と国家

¥1,056

商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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2026/04/17

完全に門外漢ではあるのですが、書店で見かけたので購入してみました。とても満足しています。人権という、わかっているようでよくわからない概念を扱っているということで、読む前はどうかなと思っていましたが、岩波新書ということもあってか、この分野の素人にもわかりやすいように記述されていると...

完全に門外漢ではあるのですが、書店で見かけたので購入してみました。とても満足しています。人権という、わかっているようでよくわからない概念を扱っているということで、読む前はどうかなと思っていましたが、岩波新書ということもあってか、この分野の素人にもわかりやすいように記述されていると感じました。 本書で印象に残った点を備忘録で記載すると、現代の国際人権とは①すべての人間に人権が保障されているという普遍性、②他国での見知らぬ人々への人権侵害に対して無視してはならないという内政干渉肯定、の2つの原理があるということです。 そして普遍的人権の背景には、見知らぬ他者に対する共感(empathy)能力があり、それは写真やテレビといったメディアの登場によって引き出されたのです。他国の市民の惨状について言葉で聞くだけでなく、写真や動画を見ることで、まさに相手の感情を一緒に体験できるようになったからです。しかし、2026年4月現在の我々は共感能力がマヒしつつある気もします。ウクライナ、イランなどあまりに多くの惨状を目にしているからです。心理学でいう「アラーム疲れ」(注:病院のER勤務のお医者さんが、ひっきりなしに鳴るアラームに対して鈍感になっていく現象)のようなことが、一般人の共感能力に起こっている可能性はないでしょうか。 2つ目の内政干渉肯定原理ですが、このような国家にとってマイナスな原理がなぜ広まっていったのかというパラドクスについても本書で解説しており、こちらも面白かったです(詳しくは本書をお読みください)。足元を見ると国際人権をないがしろにする行為が頻発していますが、本書にも書かれているように、過去においても国際人権はゆきつもどりつしていることから、まだ希望はあるのかなと思っています。 本書を読んで思ったのが、長い目で見たときに(例えば22世紀になったときに)、国際人権はどう進化しているのだろうということでしょうか。一つの方向性として、人の権利だけでなく動物や生き物全般の権利概念が浸透しているのかもしれません。あるいは未来世代の人類にまで人権の範囲が広がるといったSF的な展開もあるのかしら、と想像を膨らませました。

Posted by ブクログ

2026/02/26

人権の定義の変遷や、人権外交とは何か、などの学問的な話。 「なぜ人権外交がこの時成功したか」「なぜこの国の人権問題は解決しないか」などの話。 ちと退屈だけれど、ためになった。

Posted by ブクログ

2024/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普遍的人権という国家にとって厄介とも言える存在がどうしてここまで発展したのか?また、どのように発展したのか、理解をするための本として良い。国家同士の批判の道具として、また国民への戦争や自国の行為の正当性を高めるために使った結果、想定外の価値を高めてしまった人権。 しかし、それは今後なくてはならない発展であったのも事実。また、限定的な対象者の為の自然権が広まっていた頃に比べて、普遍的人権が広まった今、その実効性はどの程度あるのか、という疑問に対して大きな人権侵害における影響力は低く、小さな人権侵害には効果が高いという結果であった。また、形として高い効果がなくとも、その反対運動のきっかけとなったり、周りにその事実を知らしめることが出来たり等、普遍的人権という存在の大きさを知った。一方で、大国の力は大きく、ある国が批判をしたところで、経済制裁をした所で、武力行使をした所で、そう簡単に変わらない伝統や文化、考え方があることを心に留めて置かなければならない。必要なのは国際的協力の上での、その国に寄り添う形や、妥協をする形での交渉である。 普遍的人権が発展した大きな理由は、それぞれの国家が利益を求めようとした姿勢である。それらが生み出した誤算が普遍的人権である。皮肉にも、それに縛られるようになった国際社会は、今後よりこの人権に縛られるようになるだろう。

Posted by ブクログ

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