オークション・デザイン ものの値段はこう決める

ポール・ミルグロム(著者), 熊谷玲美(訳者), 安田洋祐(監修)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2022/02/16
• JAN: 9784152100511

商品レビュー

2024/04/07

ノーベル経済学賞、電波オークションで有名なミルグロム。本書はその雰囲気に触れられるという意味でも、訳者の安田洋祐氏が言うように訳書としてレアであるという意味でも貴重な一冊。しかし、中身は気軽に読めるような内容ではなく、大学のゼミや授業で取り扱うレベル。数式も盛りだくさん、難解で理解に至らない。

値段が引き上げられていくフォワードオークション。付け値が下がっていくリバースオークション。この二つのアプローチから「価格決定理論」に迫る本。尚、フォワードオークションとリバースオークションを並行して実施することは原理的に可能。オークション構造は、経済学者ワルラスが模索過程と呼んだものに似ている。模索過程では価格は商品ごとにその需要が供給を上回るか下回るかに応じて上昇・下降するとされる。オークション構造とワルラスの模索過程の最も大きな違いは、入札者の希望数量を制限する制約があること。

ー　大半の経済学理論は、価格のみが効率的な経済的意思決定を導き得ると言う単純な経済モデルを扱うが、複雑なシステムに当てはまる事は滅多にない。例えば、空港に飛んでくる飛行機を墜落させたくなければ、空域が混雑しそうな時間帯の価格を高く設定して誘導するより、航空管制塔が誘導する方が良いというのは間違いない。

じっくり噛み締めて読めば面白いのだろうなと思うが、最初の方だけで、理解を放棄。残念な読み方を反省しつつ。

2022/04/23

コンパクトにまとめてあるけど
うーん
解説のところの式展開についていけない
教科書なのか教養書なのか分からず

2022/04/13

インセンティブオークション：
ジョージア州での土地配分の例
航空路と民間宇宙船打ち上げ
FCCのインセンティブ・オークション
巨人の肩に立つ
テレビ放送事業者の初期コミットメント
リバース・オークションへの入札
フォワード・オークションへの入札
最終ステージルールと追加ステージ
延長ラウンド
割当ラウンド
（近）代替財、価格、安定性：
新古典派モデルにおける代替財と価格、安定性
離散財をともなう代替財、価格、安定性
ナップサック問題と貧欲アルゴリズム
ヴィックリー・オークションと代替財
受け入れ保留方式オークションと代替財