商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2022/02/14 |
JAN | 9784791774494 |
- 書籍
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洗脳大全
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洗脳大全
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
この本のここがオススメ 「プラトンは、物語を創る者が世界を支配すると警告した。明日の市民はソーシャル・メディアに関する物語創作者の話を、極めて慎重に評価する必要があるだろう」
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教育と洗脳の境目は微妙だ。 教育と同調圧力や群衆心理の境界線だって曖昧だ。それは、自らの目で見て、理論を考えたわけではなく、科学的知識を積み重ねた過去の巨人の肩に乗っかって物事を理解しようとするからだ。そして、世の中は複雑になりすぎて、一人一人の人間にはそのようなものの見方しか...
教育と洗脳の境目は微妙だ。 教育と同調圧力や群衆心理の境界線だって曖昧だ。それは、自らの目で見て、理論を考えたわけではなく、科学的知識を積み重ねた過去の巨人の肩に乗っかって物事を理解しようとするからだ。そして、世の中は複雑になりすぎて、一人一人の人間にはそのようなものの見方しかし得ない能力の限界に達しつつある事も事実だ。盲目的に何かを信じるという事をある程度は許容しなければならない。この本が論じるのは、もう少し強引な話。認知の操作、強制、上書き更新について。 ヘブンズゲートにおけるカルト教団の集団自殺、パブロフの犬、ジョーンズタウンの人民寺院での900人以上の集団自殺、ストックホルム症候群。こうしたキーワードを聞いたことがあり、具体的に内容を知らないのならば、この本はオススメである。ソロモンアッシュやスタンレー・ミルグラムにおける同調圧力の実験も紹介される。ただし、一部のキーワードはインターネットでも「検索してはいけない」と検索予測が出る。集団の死体の画像が表示され、閲覧による衝撃が大きいからだ。 パブロフの実験から国による思想改造のための拷問、スコポラミン、メスカリン、アミタールなどの自白剤、ロボトミーなどの外科的アプローチ等、人格改造に数々の手段がとられてきた。過度のストレスや感覚刺激の遮断、睡眠妨害によって脳は正常に機能しなくなり、上書き更新がされやすくなる。人間の脳は意外なほど簡単に壊れる。 恐ろしい本だ。しかし、自らの限界と事実は知っておいた方が良い。日本で不動産を買い漁る肥満した不健康な民族が増えている。違和感を感じながら生きるか、疑問を持たずに強者の言いなりで生きるか、それらを利用して私的に肥えるか、究極には何が幸せなのかは私には分からない。ただ、金満と強欲に美しさを感じないのは、両親に感謝すべき洗脳の一つかも知れない。
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人が洗脳された時の事例を、戦後パブロフが研究を始めたところから、訊問や誘拐、改宗といったいくつかの観点から論じる本。睡眠不足にし、外界遮断をし、単純作業をさせたり詰め続けたりすることで、洗脳が成立していく恐ろしさがわかる。
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