図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて

小野林太郎(著者), 木村淳(著者)

• 販売会社／発売会社: グラフィック社
• 発売年月日: 2022/02/08
• JAN: 9784766135312

商品レビュー

2022/06/20

世界には多くの人類の遺跡が水中に眠っている。この水中遺跡は、簡単には見に行くことはできず、保存も困難だが、多くの歴史的発見が眠っている。学術的な観点から世界中の代表的な水中遺跡を紹介している。写真や図が豊富。ただ水中写真なので、海藻やフジツボっぽいのがはりついて、原型を判断するのは素人の自分には難しい…

2022/06/02

ダイバー的には水中洞窟に次いで気になる水中考古学の世界。陸上の発掘作業と同じように水中で遺跡の発掘や調査を行うのだそうだ。もれなく付いてくるアドベンチャーは陸上の比ではない。なにせ水深30m以上の深さだったり、水中鍾乳洞、自分の手も見えない濁流だったりする。まさに水中のインディー・ジョーンズ。学生の時にこんな世界があるのだと知っていたらまた人生は変わっていたかもしれない。歴史は苦手だったけど。

全世界の水中遺跡を豊富な写真で紹介する図鑑である本書は深度や水温の情報などはダイビングに必要な情報は少ないけれど、もう、表紙のインパクト大。地中海とかの遺跡を潜り歩くことはもはやできないとは思うと残念。それでも国内にも多数の遺跡が沈んでいて興味深い。綺麗な海ばかりが潜るところではないのだ。気になるところでは、戊辰戦争時に江差で座礁、沈没した開陽丸。今度記念館にも行ってみよう。

近年のテクノロジーの進化によって、水中３次元地図を作成することもできるようになってきているし、海底遺跡ミュージアムとして保存してく動きも出てきているとのことで楽しみ。支援ダイバーでいいから参加できないものかと鼻息荒く妄想している日々。

2022/04/17

水中遺跡と耳にした時のイメージとは違い、紹介されている
のは沈没船が多いのだが、それでもこれだけ豊富なカラー
写真で世界中の水中遺跡を目にできるのは圧巻のひとこと。
世の中に知られていない遺跡がまだまだあるのだろうと思う
と水中考古学の今後に期待せざるをえない。