商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2022/01/31 |
JAN | 9784326154838 |
- 書籍
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テトラローグ
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テトラローグ
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商品レビュー
2.5
5件のお客様レビュー
「テトラローグ」は、ギリシャ語の「テトラ」4と「ローグ」(言葉、対話)から派生した言葉で、四者の対話を指す。登場するのは、以下の四人。 サラ:科学主義あるいは科学至上主義 ボブ:反科学主義、魔女を言じる ザック:相対主義 ロクサーナ:論理的思考重視 それぞれの主義を解説しなが...
「テトラローグ」は、ギリシャ語の「テトラ」4と「ローグ」(言葉、対話)から派生した言葉で、四者の対話を指す。登場するのは、以下の四人。 サラ:科学主義あるいは科学至上主義 ボブ:反科学主義、魔女を言じる ザック:相対主義 ロクサーナ:論理的思考重視 それぞれの主義を解説しながら、ポップな会話調で話が進む。いわゆる進研ゼミの漫画のような手法でわかりやすいが(漫画では無い)、ややまどろこしいし、状況設定が極端。私にとって残念なのは、枝葉が多く果実に辿り着くまでに、四人のガチャガチャしたローグを読まないといけないのだが、割に手に入る果実が少なく、味も熟さずに酸っぱい感じであることだ。 「主義」として分類するのは、整理方法であり、雑多な思考哲学に紛れてしまわぬように、あるいは、複数人で理論補強するために必要な道標のようなもので、「主義」を入り口とした論理展開は分かりやすさと引き換えに弾力性や修正可能性を損なっている。 四人は敢えてそれをカリカチュアにしたものだが、主義という概念自体が、別の主義に重なるグラデーション部分を削ぎ落とした戯画化されたものである、という風刺でもある。唐突だが、あなたはサドですか、マゾですか、という問いに対し、両面を少しずつもつ人間が多数派でノーマルとされる通念に対し、私はサドです、と主義を宣言する事で自己暗示し、その役割に勝手に責任をもつようなものだ。これは、言い換えると単に自己PRみたいなものだが、この整理法は、自らの商品説明に他ならず、自我の阻害なのだろう。阻害の再生産を促す、人を食った皮肉本でもある。
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哲学的会話。哲学の翻訳書なんて難解なイメージがあるがとても読みやすい。これは翻訳者が素晴らしいんじゃないかな。 読み始めると止まらなくなります。 面白かったです。
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私のようなものにいただいてしまいましたありがとうございますありがとうございます。 でも正直なところ、私にはこの本の意義みたいなのはあんまりよくわからない。哲学よねえ。
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