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羊皮紙に眠る文字たち 再入門
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羊皮紙に眠る文字たち 再入門
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98年に発刊された、言語学者である黒田龍之助さんのエッセイというか言語学に関する雑感集の新装版。ご専門はロシア語などのスラブ言語。ちなみに「ねないこだれだ」でおなじみのせなけいこ先生の息子さんでもある。 大学でロシア語の教鞭も取られる黒田さんの、ロシア語第二外国語として不人気す...
98年に発刊された、言語学者である黒田龍之助さんのエッセイというか言語学に関する雑感集の新装版。ご専門はロシア語などのスラブ言語。ちなみに「ねないこだれだ」でおなじみのせなけいこ先生の息子さんでもある。 大学でロシア語の教鞭も取られる黒田さんの、ロシア語第二外国語として不人気すぎる問題であるとか、ロシア人のお名前覚えられなすぎ問題など、マイナー言語を専門とする悲哀が随所におり混ざり、ふふっと笑ってしまう。 この新装版、あとがきが書かれたのが2021年12月。黒田さんはスラブ語圏の中でもウクライナ推しであると本の中にも書かれているが、そこから数ヶ月後にはこのような形でウクライナとロシアが注目されてしまった。 エッセイの中にはスラブ語圏がもっと愛されメジャーになってほしいという思いが随所に感じられるだけに、今の状況にどのような気持ちを持たれているだろうか。 ロシア人の夫とウクライナ人の妻、そしてその子供の登場するどちらかというと他愛のない話があり、その中でさらりと妻がウクライナ人であってもウクライナ語を勉強しようとするロシア人はかなり珍しいということも言及されている。いまこの家族はどこでどうして暮らしているだろうと考えてしまう。 2022.06.23
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