電気じかけのクジラは歌う 講談社文庫

逸木裕(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2022/01/14
• JAN: 9784065264119

商品レビュー

2025/12/01

AIが音楽を作曲する世界の近未来ミステリー

「作曲」は人の意思が強く反映される創作活動だと思います
そんな作曲を「AIがするもの」という認識が当たり前になっている世界を「近未来」として描いているのですが、ここ最近の音楽業界では実際に「AI作曲」というものが少しずつ当たり前になってきていると思います
ただ、それでも人が作曲する意味はあるし、まだ未完成な「AI作曲」に対して目“くじら”を立てずに、容認していきたいものですね

2025/10/29

現代技術からそう遠くないような、近未来を舞台にしたミステリー。

作曲をAIが代替する時代が舞台。天才作曲家の自殺を発端とする不可思議な出来事の真相を追う物語。

最近のAIの進歩ぶりを見るに、この舞台設定もリアリティを感じるところ。というか、既に出来そうまである。そういう身近さもあってか、500ページ超の割に読みやすい。

結末も綺麗な終わり方。何かと人との対立軸として設定されがちなAIへの考え方としても参考にしたくなるものでした。

前半の主人公の、ウジウジっぷりが読んでいて少し辛かった笑

2025/05/13

絵を描くAIが普及しているが、音楽を作るAIは「まだ」。
絵よりも娯楽として浸透している音楽がどう反応を受けるのか、楽しみでならない。

AIが作ったといえど、そのAIを作ったのはヒトで、指示を出したのもヒトであり、答えを出すための材料を与えたのもヒトであることは忘れずにありたい。