商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/01/26 |
| JAN | 9784065273654 |
- 書籍
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ブラックボックス
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ブラックボックス
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商品レビュー
3.3
228件のお客様レビュー
何気ない日常の落とし穴といった印象。 私には自転車の知識が無く本文中でも説明されていないけれど、何故か分かってくる前半。 後半もやはり私は詳しくないことが描かれているけど、こちらもイメージしやすい。
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衝動性を持つ主人公が、その衝動により傷害事件を起こしてしまうのだが、シャバで見つけれなかった安定した生活を刑務所で見つけてしまうような物語 前半、主人公はメッセンジャーの仕事をしており 自転車で疾走する描写がとても巧く、読み手までスピードに乗り風を感じ街を駆け抜けているような気...
衝動性を持つ主人公が、その衝動により傷害事件を起こしてしまうのだが、シャバで見つけれなかった安定した生活を刑務所で見つけてしまうような物語 前半、主人公はメッセンジャーの仕事をしており 自転車で疾走する描写がとても巧く、読み手までスピードに乗り風を感じ街を駆け抜けているような気持ちになれた 物語は緩急を持って展開してゆくのでどんどん読ませてくれる 文体にクセはなく読み易く、時たま作者特有の言葉選びがぴかっと光りアクセントになっている うまいなと思う構成だったし全体的にまとまっていた 主人公は発達傷害か発達障害グレーゾーンなのかもしれず、かなり感情移入して読んでしまっていた とゆうのも自分自身、発送障害グレーゾーンによる衝動性を持ち合わせていて、シンパシーを感じてしまっていたのだ 自分の場合は良いカウンセラーさんに出会え、トレーニングを重ねるうちに衝動性をコントロールできるようになり、問題なく日常生活を送れているのだが、物語ではそうはいかず主人公は事件を起こし刑務所生活になってしまう… 発達傷害グレーゾーンの当事者からして見ればこんなに胸に、言葉につまる事はない なんとかして社会に居場所を見つける事ができなかったか、または社会と共存できる道筋はなかったのかと、物語ながら悔やまれて仕方がない… 主人公は特技もあったし主人公なりに頑張っていたからこそ「なるようにしかならなかった」の一言では片付けられない切なさが胸に残る でもこれは物語、物語… と自分に言い聞かせている 小説としてならこのストーリーは断然面白いとも思ったからだ だが、主人公が自分と似た様な特性を持っていたから、物語と言えどいたたまれない読後感がぬぐえない 私がもしカウンセラーさんに出会えていなかったら、もし助けてくれる家族がいなかったら、もし助けてくれる居場所がなかったら、もし頼れる社会の仕組みを知らなかったら、もし発達傷害を知らずに生きていたら、何か事件を起こしていたかもしれないと、他人事には思えなかったからだ 発達傷害グレーゾーンの当事者としては忘れられない読書体験だった
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芥川賞受賞作。 メッセンジャー仕事からの刑務所への急激な場面転換の妙、物語に引き込まれた。 その中で主人公の人間性や人間関係が明らかになっていく形。 考え方や主義主張は人それぞれやからな、と改めて考えさせられる作品だった。
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