100分de名著 金子みすゞ詩集(2022年1月) 心にこだまする言葉 NHKテキスト

松本侑子(著者)

• 販売会社／発売会社: NHK出版
• 発売年月日: 2021/12/25
• JAN: 9784142231355

商品レビュー

2024/09/13

金子みすゞといえば、3.11震災後のTV CMの「みんなちがって、みんないい」が印象深い。

大正時代は雑誌が最先端のメディアであり、みすゞの詩は雑誌に投稿された童謡詩。現代で言えばYoutuberのようなもの。雑誌の投稿を監修した当時の文豪も紹介され、大正時代の活気に満ちた様子がうかがえる。

また彼女のものを含む当時の詩は、テンポの良い七五調で書かれており、豊富な語彙の中から7字５字のものを選び書かれた様子がうかがえる。

詩集を出すことなく、子供を奪われることに絶望して自死した。それからの世は戦争へ向かい、生きていても不幸だったかもしれない。戦争が終わり、再び童謡に光りがあたり、金子みすゞの名が世に出ることとなった。

雑誌は絶版となっても読者は忘れない、手書きで書き弟に送った詩集が日の目を見た。文学と言葉の力にドラマあり。

2023/08/26

Eテレてやってたのを録画して

みんなちがって　みんないい
こだまでしょうか　いいえ誰でも

口語表現による普遍性

1, 詩心の原風景

2,視点の逆転、想像の飛躍

3,孤独と死を見つめて

4, ことばで響き合う未来へ

2022/08/27

金子みすゞを知る上でとても分かりやすいものであった。一つ気になったのが、なぜみすゞの結婚相手を仮名表記にしたのだろうかということ。