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100分de名著 金子みすゞ詩集(2022年1月) の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2023/08/27

Eテレてやってたのを録画して みんなちがって みんないい こだまでしょうか いいえ誰でも 口語表現による普遍性 1, 詩心の原風景 2,視点の逆転、想像の飛躍 3,孤独と死を見つめて 4, ことばで響き合う未来へ

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2022/08/27

金子みすゞを知る上でとても分かりやすいものであった。一つ気になったのが、なぜみすゞの結婚相手を仮名表記にしたのだろうかということ。

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2022/05/10

明治時代に生まれ、大正から昭和初期に活躍した詩人金子みすゞ。 子ども心や、漁村や都会の心象風景、人間の孤独から、世界の成り立ちまで、500篇以上の詩を書いた、日本を代表する女性詩人です。 大正デモクラシーに誕生した童謡詩が衰退していく背景を、みすゞの26年という短い生涯を振り返り...

明治時代に生まれ、大正から昭和初期に活躍した詩人金子みすゞ。 子ども心や、漁村や都会の心象風景、人間の孤独から、世界の成り立ちまで、500篇以上の詩を書いた、日本を代表する女性詩人です。 大正デモクラシーに誕生した童謡詩が衰退していく背景を、みすゞの26年という短い生涯を振り返りながら解読していきます。 どの詩も本当に素晴らしいです。

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2022/03/23

 みすゞさんの詩も素晴らしかったけれど、 松本侑子さんの"みすゞ愛"も素晴らしかった。  みすゞさんの詩の美しさも、等身大の人間味も、深い愛で丁寧に描かれており、感動しました。 『こだまでしょうか』  東日本大地震のとき、TV CMで流れ続けた、みすゞ...

 みすゞさんの詩も素晴らしかったけれど、 松本侑子さんの"みすゞ愛"も素晴らしかった。  みすゞさんの詩の美しさも、等身大の人間味も、深い愛で丁寧に描かれており、感動しました。 『こだまでしょうか』  東日本大地震のとき、TV CMで流れ続けた、みすゞさんのこの詩が、哀しい痛みとともに心に刻まれています。

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2022/03/06

 俺は、金子みすゞの「大漁」という詩を読んで衝撃を受けた。(この本の最初に紹介されてる詩だ。)おまえも読んでみてくれ。  金子みすゞは、曹植に肩を並べる天才詩人だ。  この本は解説がとても分かりやすいから、おすすめだ。  

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2022/02/26

金子みすゞは時折目にして読んでいたが、1人の詩人としてまとめて読んだのは初めてだと思う。著者の松本さんのみすゞへの深い愛・理解によって彼女の人生と詩が重ね合わされて深みが増していると思う。 男尊女卑という理由だけで、彼女が世の中に広くさせられなかったことがなおさら当時の女性蔑視の...

金子みすゞは時折目にして読んでいたが、1人の詩人としてまとめて読んだのは初めてだと思う。著者の松本さんのみすゞへの深い愛・理解によって彼女の人生と詩が重ね合わされて深みが増していると思う。 男尊女卑という理由だけで、彼女が世の中に広くさせられなかったことがなおさら当時の女性蔑視の時代性が伝わってくる。与謝野晶子でさえ童謡詩は刊行されなかったという童謡詩への蔑視も加わっているだろう。 また人生も壮絶で、田舎の自由な空気がない中で結婚させられ子供を育て性病に苦しみ離婚して子供から引き離され東京の出版世界にも認められない状況は、八方塞がりだったんだろうと想像される。あまりにも辛い。 カール・ブッセの「山のあなた」をベースにしているなど、当時の様々な詩人の詩を読んでいることも伺われ、深い理解に基づいて詩作していたことも伝わってくる。 というように本書は、詩はこうやって批評・解説と一緒に深く理解できるということがわかる、いい本だと思う。

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2022/02/13

小学生の頃に金子みすゞの詩を教科書で読みました。 当時はなんとも思っていませんでしたが、なぜかアラサーの今になっても私と小鳥と鈴とは暗唱できます。それは、時代に関係ない普遍を描いているからかもしれません。 今、読み返す金子みすゞの詩にはこれほどまでに奥深いものだったのかと驚か...

小学生の頃に金子みすゞの詩を教科書で読みました。 当時はなんとも思っていませんでしたが、なぜかアラサーの今になっても私と小鳥と鈴とは暗唱できます。それは、時代に関係ない普遍を描いているからかもしれません。 今、読み返す金子みすゞの詩にはこれほどまでに奥深いものだったのかと驚かされます。さらに、それを極限にまで短い言葉、平易な言葉に磨き上げられている言葉の質に金子みすゞの詩に対する情熱を感じずにはいれませんでした。 また、この著者もそれに呼応するかのように当時の金子みすゞの生い立ちや心情を最大限汲み取ろうとされており、まさに名著を紹介する名著であるといえます。 金子みすゞの詩に出会えたことに感謝し、著者や矢先節夫氏などにも感謝です

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2022/02/13

あまりにも悲しい人生の中で、こんなにも素敵な作品を産んだ歌人とは知らなかった。 もっと早く、それは兄の思いでもあったのだろう。

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2022/03/12

以前から、金子みすゞの詩に惹かれていたのだが、番組で松本侑子さんの解説や、石橋静河さんの朗読を聞いて、「そうだったのか」…金子みすゞの詩の世界をもっと味わうことができた。みすゞは、難しい言葉はいっさい使わなくても、生と死、明と暗、大きいものと小さいもの………それらの対比を詩の...

以前から、金子みすゞの詩に惹かれていたのだが、番組で松本侑子さんの解説や、石橋静河さんの朗読を聞いて、「そうだったのか」…金子みすゞの詩の世界をもっと味わうことができた。みすゞは、難しい言葉はいっさい使わなくても、生と死、明と暗、大きいものと小さいもの………それらの対比を詩の世界で表情し、読む人の心を揺さぶる。静かだけど鋭い言葉たち。それらが いつまでも心のなかでくすぶる。「それでいいの?」と、問いかけてくる。 「大漁」「明るい方へ」という詩は、ずっと心から離れない。みすゞの人生を思うと…特に。 田中美里主演の「みすゞ」(2001年)も、再び観たくなってきた。

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2022/02/06

「金子みすゞ詩集」松本侑子著、NHK出版、2022.01.01 129p ¥599 C9492 (2022.02.06読了)(2021.12.28購入) 【目次】 【はじめに】 聖女から詩人へ 第1回 詩心の原風景~童謡詩の誕生 第2回 視点の逆転、想像の飛躍~投稿詩人の誕生 ...

「金子みすゞ詩集」松本侑子著、NHK出版、2022.01.01 129p ¥599 C9492 (2022.02.06読了)(2021.12.28購入) 【目次】 【はじめに】 聖女から詩人へ 第1回 詩心の原風景~童謡詩の誕生 第2回 視点の逆転、想像の飛躍~投稿詩人の誕生 第3回 「孤独」と「死」を見つめて~童謡詩の衰退 第4回 ことばで響き合う未来へ~童謡とみすゞの復活 ☆関連図書(既読) 「わたしと小鳥とすずと」金子みすゞ著・矢崎節夫編、JULA出版局、1984.08.31 「恋の蛍-山崎富栄と太宰治-」松本侑子著、光文社、2009.10.25 「太宰治の愛と文学をたずねて」松本侑子著、潮出版社、2011.06.19 (アマゾンより) 心にこだまする言葉 金子みすゞは明治時代に生まれ、大正中期から昭和初期に活躍した詩人。主に童謡詩を書いたことから、みすゞ本人も童女のようなイメージを持たれがちだが、豊かな空想や子ども心のほかに、漁村や都会の心象風景、人間の孤独、世界の成り立ちなど、幅広いテーマで500篇以上の詩を書いた意欲的な文学者であり、日本を代表する女性詩人の一人。 テキストでは、大正デモクラシーに誕生した「童謡詩」が、昭和の戦争の時代に衰退していく時代背景、みすゞの26年の生涯を紹介しながら、傑作詩28作品を読解する。みすゞ全集刊行の前後を伝える実弟の日記も初公開。

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