商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/12/22 |
JAN | 9784105901776 |
- 書籍
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緑の天幕
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緑の天幕
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
ソ連からロシアへ。人も時間も目まぐるしく入れ替わり語られる壮大なサーガ。 小さな町々、そこでは真実を教えてもらえない。 いや、真実など必要あるまい?どのみちそれは昨日のことなのだから•••
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- ネタバレ
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一貫して非常に面白い小説でした。 文学や音楽、絵画が多数引用され、文化的な豊かさを感じました。 シェンゲリ先生が、”人間がどのような通過儀礼を持ってして文化的で道徳的な成熟した人間になるのか”と考察しているところは私も興味あるテーマだったので、カーチャとの結婚後のシェンゲリ先生があまり登場せず語られることがなかったのは少し残念でした。 それでも登場人物の一人一人が政治的な正しさや自身の幸福を追求している姿が鮮やかで、この本を手に取ったのは偶然でしたが、読むことができて本当に良かったです。
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スターリンの死から始まり、ソ連崩壊後の90年代まで、毒舌で行動的なイリヤ、音楽的才能に恵まれたサーニャ、読書好きで赤毛のユダヤ系ロシア人 ミーハの3人の少年と彼らを取り巻くたくさんの人たち、ソ連という国のシステムに取り込まれ、ある人は抗い、ある人は心が折れてしまう、そういう群像劇...
スターリンの死から始まり、ソ連崩壊後の90年代まで、毒舌で行動的なイリヤ、音楽的才能に恵まれたサーニャ、読書好きで赤毛のユダヤ系ロシア人 ミーハの3人の少年と彼らを取り巻くたくさんの人たち、ソ連という国のシステムに取り込まれ、ある人は抗い、ある人は心が折れてしまう、そういう群像劇を、実在した人物や事件を交えながら描く。 21年末だったか、22年年初だったか書店に平積みされていた本書の表紙が気に入って、所謂“ジャケ買い”した。しかし、読み始めるにはソ連の歴史について少しは勉強が必要では?とソ連歴史関係の本を読んでから取り組んだが、政治史だけではダメで、文学史の知識もあった方が良かったかも。 だが、そういう前知識がなくても十分楽しめる。
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