商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2021/12/09 |
JAN | 9784163914763 |
- 書籍
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赫衣の闇
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赫衣の闇
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
物理波矢多シリーズの3弾。旧友の新市の頼みから闇市に出る赫衣の謎を探る。 戦後の混乱期の時代考証がすごいというか、ミステリというよりは時代小説のように感じた。殺人事件の謎も曖昧な感じだったので余計に。 最後の方で出てくる青年とのからみ、次回作でもあるといいな。
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炭鉱夫から灯台守へ転身するその間、旧友に誘われ物理が訪れたのは赤迷路と呼ばれる闇市。戦後の復興の中で人々が飢えを凌ぐための手段として発達してきた裏マーケット、混沌としたその街で“赫衣”と呼ばれる怪人が人々を襲うのだという。細道で行われる一連の事件、犯人はいかにして衆人の目をかい...
炭鉱夫から灯台守へ転身するその間、旧友に誘われ物理が訪れたのは赤迷路と呼ばれる闇市。戦後の復興の中で人々が飢えを凌ぐための手段として発達してきた裏マーケット、混沌としたその街で“赫衣”と呼ばれる怪人が人々を襲うのだという。細道で行われる一連の事件、犯人はいかにして衆人の目をかいくぐり逃げ果せたのか。 物理波矢多シリーズの3作目。時系列は前作と前前作の間にあたる。今作は闇市という場を舞台に当時の商売とGHQと朝鮮人との微妙な関係に触れ殺人事件を描く。当時の価値観や世相をもっての動機、歴史ミステリとしてまた一段と味が出てきた。
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このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、 寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。 総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。 ...
このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、 寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。 総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。 さて、 本編の方は事件そのものは非常に凄惨なものの、 オカルトやや弱めで、個人的には少し物足りなかった…けれど、主人公と『彼』が合間見えるというシリーズのファンであれば思わずほくそ笑むシチュエーションがあり、これはこれで楽しめる作品だった。 しかし、この国に限らず世界中がカオスの只中にある現代、仮に有事が起きた時、作品の時代の人達の様に我々は激しく逞しく生きることが果たして出来るのだろうか? そう言ったことを問われているようにも感じた。
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