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赫衣の闇 の商品レビュー

3.5

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/03/07

物理波矢多シリーズの3弾。旧友の新市の頼みから闇市に出る赫衣の謎を探る。 戦後の混乱期の時代考証がすごいというか、ミステリというよりは時代小説のように感じた。殺人事件の謎も曖昧な感じだったので余計に。 最後の方で出てくる青年とのからみ、次回作でもあるといいな。

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2023/03/02

 炭鉱夫から灯台守へ転身するその間、旧友に誘われ物理が訪れたのは赤迷路と呼ばれる闇市。戦後の復興の中で人々が飢えを凌ぐための手段として発達してきた裏マーケット、混沌としたその街で“赫衣”と呼ばれる怪人が人々を襲うのだという。細道で行われる一連の事件、犯人はいかにして衆人の目をかい...

 炭鉱夫から灯台守へ転身するその間、旧友に誘われ物理が訪れたのは赤迷路と呼ばれる闇市。戦後の復興の中で人々が飢えを凌ぐための手段として発達してきた裏マーケット、混沌としたその街で“赫衣”と呼ばれる怪人が人々を襲うのだという。細道で行われる一連の事件、犯人はいかにして衆人の目をかいくぐり逃げ果せたのか。  物理波矢多シリーズの3作目。時系列は前作と前前作の間にあたる。今作は闇市という場を舞台に当時の商売とGHQと朝鮮人との微妙な関係に触れ殺人事件を描く。当時の価値観や世相をもっての動機、歴史ミステリとしてまた一段と味が出てきた。

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2022/10/21

このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、 寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。 総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。 ...

このシリーズ、相変わらず戦後日本の時代考証には舌を巻くものがある。 それをホラーの中に取り込み興を削ぐ事なく伝える手腕には感服しきりで、 寧ろ、それを訴える為の作品なのでは?と思うほど。 総じて、『国』と言うものの身勝手さを痛感したし、それはどうも現代も変わっていないようだ。 さて、 本編の方は事件そのものは非常に凄惨なものの、 オカルトやや弱めで、個人的には少し物足りなかった…けれど、主人公と『彼』が合間見えるというシリーズのファンであれば思わずほくそ笑むシチュエーションがあり、これはこれで楽しめる作品だった。 しかし、この国に限らず世界中がカオスの只中にある現代、仮に有事が起きた時、作品の時代の人達の様に我々は激しく逞しく生きることが果たして出来るのだろうか? そう言ったことを問われているようにも感じた。

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2022/09/26
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引っ張ったわりには犯人は心身喪失状態で自殺したから真相は不明?動機は人種差別?とスッキリしない結末。 次作は海が舞台ならタイトルには絶対青か蒼が入るね!間違いない! え、誰でもわかるって?

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2022/08/31
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面白かった。戦後の風俗が詳細に書かれていて、知識的にも興味深い本だった。赤迷宮の雑多でこの世とあの世の間のような神秘性があるのがワクワクした。 今回はホラーとミステリーの割合がちょうど良くて私的にすごくよかった。三津田さんの本は結構ホラーと結構ミステリーのどちらかに寄ることが多いので、個人的に面白いかどうかはバランスによる。 新市、アケヨ、伊崎巡査など。好みのなキャラクターが多かったな。こいつらがストーリーを明るくしてくれてる気がする。 それにしても物理さんのお仕事シリーズ、とても好きです。

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2022/06/19
  • ネタバレ

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読了、30点 端的に述べれば、ミステリかホラーが読みたいのであって、当時の風俗や生活様式を読みたい訳ではない それがこの評価の要因 本作は戦争直後闇市が興った場所(ただし事件当時は治安回復と統制によりその特色が薄れつつある)を舞台に話が進むので、 ある程度説明にページが割かれるのは仕方ないと理屈では理解できる しかし冒頭50ページその説明が続き、続く100ページ近くは都市伝説のような怪談が続く この怪談、とにかく読書欲が削られていた自分には楽しめず。 その後半分を越えたあたりで家屋を舞台にした密室事件、さらに立て続けに衆人環視の路地を舞台にした密室事件と続くが結末も最後まで読んだ甲斐があったとまで持ち直せず 本筋やオチ、キャラクターはそのままでも話の構成や分量を少し変えるだけでもっと魅力的な作品になったのではと思わざるを得ませんでした。

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2022/04/19
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物理波矢多シリーズ3作目。 時系列でいうと1作目と3作目の間。 ミステリーというより戦後の闇市を中心とした説明、描写が多く、ミステリー性、怪奇性とも今一つ。 最後の推理もあっさり。 最後に刀城言耶が出てきて赫衣の由来を示唆する場面もちょっと強引な感じ。 次作に期待。

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2022/03/23

物理波矢多シリーズ第三弾。時系列的には二作目の白の前の話。白がかなりホラー色が強かったのに比べると、一作目の黒に近いかな…。でも、最終的にはいつもの如くある程度の解決はつくけど、解決がつかないホラー的な部分もありって感じでした。時代背景のせいもあるのでしょうが、とりあえず全体的に...

物理波矢多シリーズ第三弾。時系列的には二作目の白の前の話。白がかなりホラー色が強かったのに比べると、一作目の黒に近いかな…。でも、最終的にはいつもの如くある程度の解決はつくけど、解決がつかないホラー的な部分もありって感じでした。時代背景のせいもあるのでしょうが、とりあえず全体的に薄暗い。あと、特筆すべきは違うシリーズのあの作家兼素人探偵がちらっと登場することですかね。

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2022/03/16
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物理波矢多シリーズ3。時系列的には、前作『百魔の塔』の前にあたる。 終戦直後の闇市や戦災孤児・女性たちの生きざまが描かれている。ここだけでも十分読む価値があると思う。 ミステリというよりは、戦後史を読んだ気分。

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2022/03/10

物理波矢多シリーズの第三弾。ただ時系列的には黒面と白魔の間のお話。白魔の冒頭で東京の闇市でのお話が示唆されてましたねそういえば。 面白かった・・んですが、相変わらず解答編が極端に短い。謎解きっぽいことをはじめた段階で、え?もう残りページほとんでないよ?と余計な心配。電子書籍だとこ...

物理波矢多シリーズの第三弾。ただ時系列的には黒面と白魔の間のお話。白魔の冒頭で東京の闇市でのお話が示唆されてましたねそういえば。 面白かった・・んですが、相変わらず解答編が極端に短い。謎解きっぽいことをはじめた段階で、え?もう残りページほとんでないよ?と余計な心配。電子書籍だとこういう心配はなくなるんでしょうかね?で、駆け足で解答終わっちゃうので、なんというか、こう余韻みたいなものが・・・ 微妙に伏線めいたものが残ったようななんともいえない感じ。清一くんのなんとも思わせぶりなラストとか。今後のシリーズへの布石だったり・・・はしないか。 そしてジーンズを履いた民俗学好きの青年まで登場しましたからね。なんかちょっと無理やりっぽかった気もしましたけど。

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