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教養としての仏教思想史 ちくま新書1618
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/12/09 |
JAN | 9784480074300 |
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教養としての仏教思想史
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教養としての仏教思想史
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
世界三大宗教の1つに数えられる仏教。その成立から、宗派への分裂、アジア諸国への広がり、そして近現代の状況に至るまで、仏教の全貌をわかりやすく解説する書籍。 仏教は、約2500年前の北インドで、ゴータマ・シッダッタが開いた教えである。彼は29歳で出家し、35歳の時に悟りを開く。以...
世界三大宗教の1つに数えられる仏教。その成立から、宗派への分裂、アジア諸国への広がり、そして近現代の状況に至るまで、仏教の全貌をわかりやすく解説する書籍。 仏教は、約2500年前の北インドで、ゴータマ・シッダッタが開いた教えである。彼は29歳で出家し、35歳の時に悟りを開く。以後、人々にブッダと呼ばれた彼は、説法の旅を始める。 ゴータマの死後、弟子たちは、教団の統合を維持するため「結集」と呼ばれる集会をもつ。だが、一部が独自のグループを結成し、仏教教団は二分された。これを「根本分裂」という。 紀元前1世紀頃、「大乗仏教運動」が起こる。その最初期では、「布施」(執着心を離れて財物を与えること)をはじめ6つの波羅蜜(究極的実践)の実践が掲げられたと思われる。 現代の仏教は、ゴータマ以来の伝統を大切にする保守派の「テーラヴァーダ系」と、「大乗系」の2種類に大別できる。 仏教は中国、さらに東アジアへと広まった。中国へ伝来した仏教は、中国の思想・文化と衝突し変容して「中国仏教」となり、東アジアでは独自の「東アジア仏教」が現れる。 日本で本格的な仏教の学習・研究が開始されたのは、聖徳太子の時代である。その後、着実に社会に浸透した仏教は、平安末期の社会の変化に対応し、「鎌倉新仏教」が出現する。 仏教は、安土桃山時代以後、政治権力の統制下に置かれる。そして、慶応4年(1868)には神仏分離令が出され、廃仏運動が起こる。これに危機を感じた仏教界は、改革に取り組む。 現在、タイや韓国などの仏教国に多くの宗派はない。一方、日本の仏教界は、多数の諸宗派に分かれて活動している。
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仏教の歴史と広がりが概説されておりわかりやすい。仏教と一口にいってもさまざまであることがよくわかる。例えば空海が広めた密教の経典は釈迦の教えではなく大日如来の教説との事など、あまり一般には広く知られていないのではと思う。
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仏教の歴史的展開を新書一冊にまとめて解説している本です。 釈尊による仏教の創唱から、大乗仏教の誕生、密教とチベット仏教の形成、スリランカや東南アジアなどにひろがっていった部派仏教の展開を概観し、さらに中国、朝鮮半島、日本における仏教の受容とそれぞれの特質が説明されています。さら...
仏教の歴史的展開を新書一冊にまとめて解説している本です。 釈尊による仏教の創唱から、大乗仏教の誕生、密教とチベット仏教の形成、スリランカや東南アジアなどにひろがっていった部派仏教の展開を概観し、さらに中国、朝鮮半島、日本における仏教の受容とそれぞれの特質が説明されています。さらに最終章では、「共生」というテーマを中心に、現代において仏教思想がもつ意義についての著者自身の考えが示されています。 「あとがき」には、著者の放送大学の講義テキストである『仏教の思想』(2005年、放送大学教育振興会)をもとに加筆をおこなったとあり、比較的すくない紙幅に多くの項目を盛り込んだ教科書的な叙述に感じられます。けっして通説をまとめたものではなく、著者自身の仏教思想史の見かたが随所に反映されているようですが、それぞれの論点について踏み込んだ説明はなされていないようにも思えます。 それでも、初学者にとっても、仏教思想史についてある程度学んだことのある読者にとっても得るものがある内容となっているのではないでしょうか。
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