商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2021/12/10 |
| JAN | 9784049140408 |
- 書籍
- 文庫
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙(Ⅶ)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙(Ⅶ)
¥990
在庫なし
商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元々は『狼と香辛料』のスピンオフとして企画された『狼と羊皮紙』もどうやら、この辺りで折り返しに入ったらしい。このVII巻では前巻で少しずつ明確に見え始めた「コルが世界をどのように変えていくのか」という本作のメインテーマの一つをより深める巻になっている。 前の巻ではコルとミューリは異端の疑いを晴らすために赴いた場所で、本作を動かす要素の一つである「西の果ての新大陸」についてより深い知識を得ることになった。そしてその過程において、コルは教会の教理の根幹をなしていると思われる一つに対して疑いを持つようになる。すなわちそれは、「この世界は本当は月のように丸いのではないか?」といった、現実世界でも中世において大きな議論となった問題だ。 本作におけるコルは、この「もしかすると大地は丸いのではないか」という考えを、どうしても頭から離すことができない。21世紀に生きる読者である我々からすれば、地球が丸いというのは当たり前の知識である。しかし、この世界ではかつて歴史上でそうであったように、地球は平でなければならず、その考えを権威づけているのは、教会そのものであるらしい。歴史上ではガリレオが異端審問にかけられて「それでも地球は動いている」といった逸話がよく知られているが、同じような関係がこの小説世界でも成立しているようだ。 そもそもコルの旅立ちの理由は「正しい神の教えを伝えることができていない教会組織をたてなおす」ことが目的だった。言い換えてみると、コルは教会という組織の在り方については批判的であったわけだが、教理そのものに対して批判をしていたわけではない。 ところが大地が丸いかもしれないという疑問は、その考え方の枠組みに対する疑問を揺るがしてしまう。 神学に対してかなり柔軟な解釈をしているコルであっても、神の教えとして語られている世界と現実世界が異なっているとなった時に、どのような反応をするのかというのはまだちょっと予想がつかない。なんとなく地球が世界が丸かろうと平らであろうと、神の意思は変わらないと言いそうな気もするけど。 さらにこの巻では、現実の歴史と同じように、宗教改革を導く一つの要素として活版印刷の可能性も示される。すでに現実の歴史を通り過ぎてきた自分たちは、印刷技術によって聖書や宗教文書が広まり、宗教改革を後押しすることになったことを知っている。 この世界でも同じように、印刷技術が知識の独占を崩し、教会の権威を揺さぶることになるということをコルやル・ロワたちはすでに気がついているし、教会側も間違いなく気づいているだろう。どのような組織においても情報の秘匿性は常に権力の源泉となるからだ。正し本作ではライトノベルということもあり、結構あっさり技術者が見つかってしまったりもする。 全体として、本作はこういった物語を大きく変えていく要素を提示するという位置付けになっているようで、あまり大きな冒険は起こらない。一応コルがクリーベント王子に誘拐されるという事件は起きるのだが、読んでいる感覚としては、国家を揺るがす大事件というより、王家の内輪の問題をどう収めるかという話に近く、アニメ作品だったら第一話あたりにきそうな話だな・・という感じがする。むしろ読者としては(そして劇中のコルが心配しているように)、「これは後でミューリが怒り狂うだろうな」というところに意識が向いてしまう。そのあたりはぼやかして書いているのだが、実際には間違いなく狼になったんだろうな・・とか想像してしまう。 おそらくそういった「物語を展開させる要素」の一つとして先に処理をしておかないといけなかったのであろう、ハイランドとクリーベントの関係もこれまでの因縁はなかったのようにきれいにまとまる。王宮を舞台にした骨肉の争いや、こじれた姉弟の感情のぶつかり合いを期待していると、少し物足りないかもしれない。考えてみると、このシリーズで最も緊迫感が高かったのは、エイブがロレンスを殺そうとした時だった。あの時は実際にロレンスは怪我をしているし、一歩間違えたら死んでいた。 ミューリとコルの組み合わせでは、なかなかああいった緊迫感を生むようなシーンは出てこないかもしれないが、これだけ大きな戦いになるのであれば、一回ぐらいはアクションシーンがあってもいいのではないだろうか。とはいえ、本来は神学の話なので、むしろ公開問答とかで話が終わってしまう可能性もある。
Posted by 
「第一幕」 訪ねてきたのは本物の。 自分には見合わない呼ばれ方であったとしても、その名を通して世が変わり始めるなんてすごいことだろ。 「第二幕」 簡単に本が作れる怖さ。 対立する勢力が何をしようとしているか分かれば助かるが、それを止める術がなければ意味がなくなるな。 「第三幕...
「第一幕」 訪ねてきたのは本物の。 自分には見合わない呼ばれ方であったとしても、その名を通して世が変わり始めるなんてすごいことだろ。 「第二幕」 簡単に本が作れる怖さ。 対立する勢力が何をしようとしているか分かれば助かるが、それを止める術がなければ意味がなくなるな。 「第三幕」 色んな物語を知りたい。 謙遜ではなく本気で思っていたとしても、これだけ世の中に影響を与えているのだから十分な事だろうな。 「第四幕」 拐われたのは間違いで。 誰にも止めることが出来ず走り出してしまわずよかったが、助けにきてほしかったのはあったのだろうな。
Posted by 
活版印刷の技術を会得している職人を見つけて、聖典の俗語翻訳版を大量に生産しようと計画。前半は、職人の捜索、終盤でハイランドが兄と和解。
Posted by 
