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デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語
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デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語

マーガレット・アトウッド(著者), アンソロジー(著者), カレン・ラッセル(著者), レイチェル・クシュナー(著者), チャールズ・ユウ(著者), ニューヨーク・タイムズ・マガジン(編者), 藤井光(訳者)

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デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/12/04
JAN 9784309208459

デカメロン・プロジェクト

¥3,135

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2023/04/23

ボカッチョのデカメロンをオマージュして、コロナ禍でのロックダウンの中で世界の作家たちが紡いだ短編集。それぞれの感性での物語は興味深いが、悲劇的なストーリーが多いような気がするのはパンデミックのせいだろうか。

Posted by ブクログ

2022/10/31

短編小説になると、自分の場合各話の背景を探るのにいちいち時間を要してしまう。 しかし本書に関しては、その心配をする必要はない。どの話の背景もパンデミック中の出来事だから。 1348年ペストから逃れるため、フィレンツェ郊外に逃亡した男女による創作話をまとめた『デカメロン』に倣い、...

短編小説になると、自分の場合各話の背景を探るのにいちいち時間を要してしまう。 しかし本書に関しては、その心配をする必要はない。どの話の背景もパンデミック中の出来事だから。 1348年ペストから逃れるため、フィレンツェ郊外に逃亡した男女による創作話をまとめた『デカメロン』に倣い、21世紀を生きる計29の作家が本書のために29の物語を提供した。アメリカをはじめ、英語圏でも評価を得ている他言語の作家も参加しており、なかなかに国際色豊かだった。いつものように、心に引っかかった何篇かを引っ張り出したい。 思えば2020年の惨めな生活を振り返らないまま、今日まで来てしまった。当時の自分のみならず、似たような或いはそれ以上の苦難を味わった海の向こうの誰かにも、そろそろ目を向ける時なのかもしれない。 ・『臨床記録』(リズ・ムーア) 看病に奔走する夫婦と熱を出した赤ん坊の闘病記録を第3者の言葉で報告書風にまとめたもの。 役割分担はしているが、やはり切羽詰まっている。熱もウィルスによるものでないとは言い切れない。 辛くて見るのを断念した、新生児を抱え動揺を隠しきれない母親のニュースが頭をよぎる。今回も辛いのには変わりなかったが、最後まで目を逸らさなかった。 ・『死の時、時の死』(フリアン・フックス) たったの4ページで詩を読んでいるみたいだった。 前代未聞の出来事に気持ちが追いつかず、「意味を失った」、「無気力な時間」を経験する人々の描写とでも言おうか。 元々詩の読解は苦手で、特に「時間」を扱ったものは一層難しく感じる。しかしふと外に飛び出して人と会うことで、再び時間が動き出したという著者の話は容易にイメージ出来た。少なくともあの頃の時間には、生気がなかったんだな。 ・『起源の物語』(マシュー・ベイカー) 短編集の中で一番好きな話。 「配給制や絶望の中から偉大なものが生まれることがある!」という始まり方から、既に良い予感はしていた。ひいおばあちゃんとひ孫の不和にハラハラしつつも、ひいおばあちゃんが考案したある発明品とそれが導く明るい未来にほっこりすること間違いなし!2年前に知ったら尚更気が楽になっただろうな。 「『デカメロン』の若い男女は(自分たちの街に)戻ることにする。(中略)彼らが戻ったのは、笑い、泣き、生きるうえでのまったく新しいルールを想像した後、ついに現在を見つめ、未来を考えられるようになったからだ」 『死の時、時の死』と若干被るけど、あの頃モチベーションを上げて人間らしく生きるというのは、どう頑張っても難しかった。 今なお終わりが見えない中「未来を考える」のは困難だろうけど、あの頃を振り返り現在に立ち戻るところまでなら今の自分に出来る。

Posted by ブクログ

2022/07/08

短編集なので、読み飽きなくて◎ コロナに直接的に関係する話から、そうでないものまで意外にもバリエーションがある 疲れや緊張を和らげてくれる 癒しのある話が多いのは、よかった

Posted by ブクログ

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