商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/11/25 |
JAN | 9784309208411 |
- 書籍
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星のせいにして
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星のせいにして
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商品レビュー
4.2
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1918年。 スペイン風邪が大流行している 第一次大戦下のアイルランド、ダブリン。 その病院で助産婦として働くジュリアの たった3日間を活写する。 そもそも戦争による人材不足で疲弊したところへ 今までにない伝染病の到来。 発症してから死亡までの劇症化率の高さ 知識不足による感染...
1918年。 スペイン風邪が大流行している 第一次大戦下のアイルランド、ダブリン。 その病院で助産婦として働くジュリアの たった3日間を活写する。 そもそも戦争による人材不足で疲弊したところへ 今までにない伝染病の到来。 発症してから死亡までの劇症化率の高さ 知識不足による感染率の高さ。 たとえ臨月を迎え、今日にも出産しそうでも スペイン風邪にかかったとわかれば 容赦なく隔離病棟に送り込まれてくる。 これだけの悪条件の中 ジュリアが孤軍奮闘する壮絶な出産シーンの連続。 母親の生死、赤ん坊の生死 ひとつベッドが空けば、すぐ次の妊婦が。 さらに家には、従軍後PTSDを発症して 何もしゃべれなくなってしまった弟がいて かなり辛い物語なのは間違いないのですが そんな彼女を手伝うために修道院から派遣された ブライディの人懐こさと明るさが救い。 表紙イラストのふたりがきっと ブライディとジュリアなんだろうな。 いつの時代も、どのパンデミックの時も 最前線に立つ人の矜持と奮闘があることを 覚えておきたい。 哀しみの結末の最後にあった 小さな小さな希望が胸に残る1冊でした。
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気分屋なので、登録した積読本たちよりも積読として登録していなかったこちらの作品を先に読了(笑) 1918年--スペイン風邪が流行っているアイルランドの病院(第一次世界大戦後)で働く看護師とお産予定の女性たちのお話。 会話している部分にはかぎかっこがなく、誰が話しているのかが分...
気分屋なので、登録した積読本たちよりも積読として登録していなかったこちらの作品を先に読了(笑) 1918年--スペイン風邪が流行っているアイルランドの病院(第一次世界大戦後)で働く看護師とお産予定の女性たちのお話。 会話している部分にはかぎかっこがなく、誰が話しているのかが分かりにくかったけど、原書もそのように書かれているみたいで著者の書いた通りに訳者もそれに倣ったらしい。 スペイン風邪に自分もかかったかのような「疲れ」を読者にも感じさせたい意味で、あえてかぎかっこをつけていないとのこと。不思議な読書体験でした。 物語は主に細かなお産の描写が描かれている作品でした。 人数が少ない中で疲弊しながら看護する女性の闘う姿にも、自分の病と闘いながらも必死で赤ちゃんを産む女性にも心を締めつけられました。苦しかった。 戦後の病院が舞台なので、負傷した兵士にスポットライトが当たるのかと思っていた。 逼迫している病院の模様が描かれていて、コロナ禍の"いま"と重なり、読み進んでいって気がついたら最終章だった。 著者の「ルーム」も読んでみたい!
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落ちていけ、落ちていけ、赤い滝。この女性に流れていけ。赤ちゃんを手術することなく出させて。 スペイン風邪が蔓延するWW1末期、何もかも不足するダブリンの病院で働く、ある看護師の3日間。
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