商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 榕樹書林 |
発売年月日 | 2021/11/10 |
JAN | 9784898052327 |
- 書籍
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蛇を語る
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蛇を語る
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
※レビュー手直ししました。 ブクログで紹介されていて興味を持ちました。 個人的な印象ですが、蛇に追いかけられたら絶対に逃げられなさそうです。世界中にいて、地に潜る、木に登る、泳ぐ、一部の蛇は空を飛んだり毒を持っていたり、もうどうやっても逃げられません。そりゃー良くも悪くも神話や...
※レビュー手直ししました。 ブクログで紹介されていて興味を持ちました。 個人的な印象ですが、蛇に追いかけられたら絶対に逃げられなさそうです。世界中にいて、地に潜る、木に登る、泳ぐ、一部の蛇は空を飛んだり毒を持っていたり、もうどうやっても逃げられません。そりゃー良くも悪くも神話や民話になるよなと思っていました。 また十二支の民話の一つに「蛇と龍は同着だったけど、蛇が竜に遠慮して先を譲った」みたいな話があったので、謙虚でいいやつじゃないか!とも思いまして 笑 読んでみたところ、こちらの本は「聖書に出てくる動物たち」で「カラスの巻」に続いて「蛇」を研究をしたもののようですね。 蛇についての日本や欧米諸国の伝承や神話を集めて世界を見ようとしています。 まずは旧約聖書。聖書の蛇は、失楽園の忌まわしきものという面と、モーゼの「青銅の蛇」など「天の蛇」として信仰の対象でもあったようです。 聖書以外でも「蛇」という動物を善と悪の両面性を持つものとする神話はあるようです。 日本ではヤマタノオロチ退治を通して、天照大神や須佐之男からみる日本人のあり方などが考察されます。 蛇に関する民話は世界中にありますが、あまりいい役で出てくるものは少ないようですね。 蛇と人間の結婚の話もあり、蛇が美男子に化けて女のもとに通う話、蛇が美女に化けて男のもとに通う話、だいたいがお別れになり、中には退治されてしまったり、蛇の子供を妊娠した女性がうまいこと堕胎したり、なかなか生々しい昔話に繋がりますね。中には生まれた子供が英雄になる話もあります。 また、蛇(または龍)である母が正体がまれて子供のもとを去る場合に「目玉を置いていく」パターンが多いのですが、この本でもなぜ目玉かは分からないようです。鬼も目玉を好みますよね(大工と鬼六)。そういえば妖怪と人間の体の器官って繋がるのでしょうかね。(河童と、尻子や肝臓) また、民話ではシビアなものもあり「恩を仇で返す」パターンも多いようです。昔話で、仇で返されても仕方ないよねーという扱いなのが、狐とか蛇とかでしょうか。 動物と人間との結婚譚は、神話では「神婚」と呼ばれ、多くの民族で、自分たちの祖先を動物(動物と人間が結婚して生まれた子供)だとする民話もあります。 蛇というのは、世界中にいて、他の動物を殺せて、地面に穴を掘って、あの見かけ、となったらやっぱり悪い側の象徴になることも多いでしょう。 しかし日本の場合は、祟りを恐れて守護神として祀ることにより悪霊から転じて幸運としています。そのため蛇が神の使いでもあり悪いものの象徴にもなります。 蛇は民話神話でも崇拝されたり、人間との結婚譚や、「蛇口」という言葉など人間とも身近です。 良いものの対象でもあり、悪いものの対象でもある「蛇」を通して各国、各民族の神話になったり道徳観がみえてきたり、なんとも不思議なようなかんじがしました。 (★三つなのは、著者がキリスト教徒目線で、偶像崇拝のような動物崇拝を「オロカ」と言ったり、動物との結婚譚を「聖書では動物と交わってはならないという教えがある。」などと断罪しているのが、ちょっと読んでて疲れるなーと…)
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