商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/11/25 |
JAN | 9784086314428 |
- 書籍
- 文庫
君は僕の後悔(2)
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君は僕の後悔(2)
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2021年11月刊。高校生・結弦(ゆづる)が、中学時代に別れた、不思議ちゃん系の恋人・藍衣(あい)と高校で再会し、彼女との対話を経て、互いの距離感を掴むに至ったのが、前巻。 本巻は、結弦と同じ読書部に所属する同級生・薫の家庭の事情にまつわる物語だ。彼女が何かしらプライベートで問題を抱えているのは、前巻で匂わされていたが……。 本巻で明かされたのは、彼女の母親の放埒な男性関係という、かなりヘビーな事情だった。しかし「母親の愛人に、薫が性的関係を強要される……」という最悪の状況にまではいってなかったので、そこは一安心。 閑話休題。「結弦と藍衣が心を通わせた以上、結弦に恋愛感情を抱いている自分は、彼に苦境を訴えることできない」と自分の気持ちに蓋をし、自縄自縛のまま、苦悩する薫の心情がいじらしく、読んでいて辛かった。 そんな彼女が、結弦との海への逃避行の果てに、彼の献身(お節介ともいうが)によって、かたくな心の壁が決壊し、互いの心情をぶつけ合い、二人して号泣する場面は、本書の白眉だ。そこから万事が円満解決のエピローグへ至る道筋は、そこまでの展開に、あまりにも閉塞感があふれていただけに、カタルシスが半端なかった(薫の常食であるカップラーメンという小道具の使い方も絶妙で、感心した)。 自分の恋情と唇(笑)を、結弦にぶつけた薫。本妻(?)・藍衣も、薫に正々堂々と渡り合う構えなので、どちらを結弦が選ぶのか、今後の展開を注視したい。 次巻は、本巻より登場した、自傷癖のある李咲(りさ)先輩に、結弦が関わる話になるのだろう。これまた先輩は、相当ヘビーな事情を抱えていそうなので、結弦が、どのように彼女を「解放」するのか、楽しみだ。 また本来、天然系の藍衣が、李咲を「怖い人」と評したのが、かなり意外だったし、何故、そう評したのかが気になったのだが、果たして……?
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