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ミニシアターの六人
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ミニシアターの六人

小野寺史宜(著者)

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ミニシアターの六人

1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2021/11/15
JAN 9784093866293

ミニシアターの六人

¥1,760

商品レビュー

3.4

40件のお客様レビュー

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2023/11/07

銀座のミニシアターで21年前の作品が追悼上映された。観客は6人。それぞれに少しずづ人生が交差しているのだけれど、表面的な部分しか見えなくて少し薄い感じを受けた。それでも皆が心の中に抱える郷愁に触れて温かい感じは小野寺さんらしい。

Posted by ブクログ

2023/04/02

スクリーンは奇跡を映す。観客の人生にも。 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチ...

スクリーンは奇跡を映す。観客の人生にも。 銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。観客は六人だった。 この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。 観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。 映画のように何か事件が起きてということはなく、映画を見にきた6人の人生を振り返るようなかんじ。そこには、人の人生だが大きな事件もないし、小説や映画のような劇的なことが起こるわけではない。 ただ、映画を見にきた6人を通して、私たちも末永静男監督の「夜、街の隙間」を見ていくかんじが良かった。映画の登場人物と同じように、小説の中の登場人物も交わるわけではなく、ただそこにいるってかんじだった。少しこの映画をちゃんと見てみたかったなと思った。 6人は映画を見たあとに、そこかいい顔をしていた。それは、みんながみんなこの映画を通して自分の過去を振り返って、そしてすっきりしたようなかんじなんだろうな。特に、洋央と立男はどこか救われたようなかんじがして良かったな。 2023.4.2 どくりょう

Posted by ブクログ

2023/02/23

この作家の「ひと」「まち」など、ごく普通の主人公の生き様を優しい視線で描いて静かな感動を呼び起こす作風で好きです。 本作は、銀座にあるミニシアターでたまたま同じ回に居合わせ同じ映画を観る事になった6人夫々の人生、この映画との関わりが短編の様に描かれますが、元々全くの他人なのにこの...

この作家の「ひと」「まち」など、ごく普通の主人公の生き様を優しい視線で描いて静かな感動を呼び起こす作風で好きです。 本作は、銀座にあるミニシアターでたまたま同じ回に居合わせ同じ映画を観る事になった6人夫々の人生、この映画との関わりが短編の様に描かれますが、元々全くの他人なのにこの映画を通じて繋がる様が、映画のシーンの描写と上手く絡みあって描かれるという構成も良かったです。 作家になる前シナリオを書かれていたというだけあって、映画のシーンの描写はト書き風で、まるで実際にその映画を観ている様にイメージが湧きました。

Posted by ブクログ

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