幸福の測定 ウェルビーイングを理解する

鶴見哲也(著者), 藤井秀道(著者), 馬奈木俊介(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央経済社/中央経済グループパブ
• 発売年月日: 2021/11/15
• JAN: 9784502404016

商品レビュー

2024/05/05

ウェルビーイングをどのように見て、どのように数値化していくことができるかの考察が紹介されています。

あえて数値化することで政策に取り入れ、必要な場所や施策に必要なお金が届くようにするための工夫、として読みました。

個別化は大切。
けれど、環境を改善していくためには、多くの人の協力とお金も必要。
そうなったとき、共通の指標があると助けになるなぁ、と思いながら読みました。
資料として繰り返し活用していける！と感じた一冊でした。

2024/04/17

どうすれば幸せを感じやすいかということについて、
日本と北欧の比較や、国内の様々な地域のアンケートが紹介されている。

興味深かったのは、子供がいる家庭と子供がいない家庭では、子供がいない家庭の方が幸福度が高いこと。
未就学児の場合のみ、幸福度があがるらしい。
日本の育児の環境が難しいことが影響しているのか…

自分が何に幸福を感じるのかを理解して、モノよりコトに消費していきたい。

2023/10/03

幸福感の測定に関する研究の概観と、著者による30万人調査の結果の紹介。

幸福感の測定に関する説明は簡潔にまとまっており分かりやすい。ただ、私はニューな内容は少なく感じた。フィンランドとの比較が比較的丁寧に記載されている。
幸福度が高いという結果は、本書に紹介されている現在の状態を考えればさもありなんと思われる。このように、フィンランドは理想的に見えるが、なぜそのような社会が生まることができているかを知りたいと思った（おそらく他書で分析はあろうかと思う）。

著者の30万人調査の結果は、既存研究に対して、特に私の心にのこるニューはなく、言われていることと整合した結果がでている印象。ただし、データも多いため、より詳しく分析がされているため説得力や解像度が上がっている。