あなたを引き出す自己分析 宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる

古野俊幸(著者)

• 販売会社／発売会社: 日経BP/日経BPマーケティン
• 発売年月日: 2021/11/04
• JAN: 9784296111176

商品レビュー

2024/11/01

　就職活動や進路選択など、人生の重要な意思決定の場面で「自己分析」は欠かせません。自己を深く理解し、それに基づいて選択を行うことは、納得のいく未来を切り開くカギとなります。しかし、どのようにして自分を正確に評価し、最適な判断を下すことができるのでしょうか？本書は、その答えを提供する1冊です。

　本書は、人間の個性を科学的に分析する「FFS理論(Five Factors & Stress)」を基に、漫画『宇宙兄弟』のキャラクターたちを例に挙げて解説しています。FFS理論では、「保全性」「拡散性」「受容性」「凝縮性」「弁別性」という5つの因子で個性を分類します。本書は、この理論を用いて、各キャラクターの言動を通じて自分の第一因子を見極め、自己理解を深める方法を具体的に紹介しています。特に就活を控える学生や大学1・2年生に向けて、自己診断からエントリーシートや面接での「ガクチカ」の話し方までを詳しく説明しています。

　自己分析は「自己理解」「自己肯定」「自己発信」の3つの段階に分けられます。まず自己理解では、第一因子を知り、それに応じた強みと弱みを認識します。次に自己肯定では、弱みと捉えがちな面をどのように強みに変換できるかを検討し、組織でリーダーシップを発揮するためのヒントを提供します。そして自己発信では、エントリーシートや面接での自己アピールに焦点を当て、効果的な表現方法や陥りやすいミスについて具体的に解説しています。

　著者が強調するのは、個性に優劣をつけるのではなく、自己診断を通じて自分を正しく認識することの大切さです。特に、チームでの協働やリーダーシップを発揮する際に、自分の強みを最大限に活かすためには、自分を正確に理解することが欠かせません。本書は、自己理解を深め、自己発信力を高めたいと願うすべての人にとって、重要なヒントとなるでしょう。
（ラーニング・アドバイザー/応用理工 SAITO）

▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/4055556

2023/04/29

FFS理論について深めるべく読書

メモ
・保全性の高い人は努力を惜しまない人。
興味を追い求める人
・拡散性の高い人は自分の興味関心に忠実に生きたいと思っている
・保全性は体系化を武器にしよう。
・拡散性は概念かを意識しよう

2023/01/09

〈読むきっかけ〉
宇宙兄弟を全巻所持していて、何周もするファンであったため、関連書籍として前作の「あなたの知らないあなたの強み」読了後、読み始めた。
〈読了後感想〉
本書によると、自分は拡散性と保全性が拮抗しているタイプであり、前作から対立するとされる性格のどちらの部分にも納得しきることができず、モヤモヤした気持ちを抱えていた。しかし、コラムで保全性と拡散性が拮抗する人について述べられていたため、この部分に1番共感することができた。ただ、最後の方のページであったため、ここまでは上手くこの2つの性質について、自分に置き換えて考えることができなかった。その他の自分の特徴としては、受容性の高さがあったため、受容性の自己発信のページは参考になった。また、好きな漫画に絡めた話であったため、ある程度楽しく読むことができた。キャラクターの行動について新たな視点を得ることもできた。