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キャンドルフォード 続・ラークライズ
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キャンドルフォード 続・ラークライズ

フローラ・トンプソン(著者), 石田英子(訳者)

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キャンドルフォード 続・ラークライズ

2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朔北社
発売年月日 2021/10/31
JAN 9784860851392

キャンドルフォード

¥2,640

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2022/04/16

読んでいてとても気持ち良いなと思った。ラークライズの家を離れキャンドルフォードで生活するローラの成長は『赤毛のアン』ほどの賑やかさはないけれど穏やかにゆっくり流れている。読んでいる間は自分の時間も穏やかに過ぎていた。

Posted by ブクログ

2022/03/22

第十九章 近所の人々 大工の店 郵便局のグリーンを挟んだほとんど真向かいに簡素な民家があったが、そこは表が大工の店になっていた。どんな天気のときも、ニ枚開きの重い扉は開け放してあって、中では足首が隠れるほどの白いエプロンをかけた男たちが、台の上で鋸をかけたり、型どりをしているのが...

第十九章 近所の人々 大工の店 郵便局のグリーンを挟んだほとんど真向かいに簡素な民家があったが、そこは表が大工の店になっていた。どんな天気のときも、ニ枚開きの重い扉は開け放してあって、中では足首が隠れるほどの白いエプロンをかけた男たちが、台の上で鋸をかけたり、型どりをしているのが見えた。 そこに住んでいるのは三人のウィリアムだった。父親と息子、孫息子だ。通いの職人にも手伝ってもらいながら、三人は大工仕事の他に、その辺りの建具の仕事を一手に引き受けていた。 ドアもマントルピースも窓枠も、出来上がった既製品はなかったので、彼らが作っていた。家具の製作や修理もした。亡くなった人のための棺も作った。村にここに代わる店はなかった。 三人のウィリアムの中で一番若いウィリーが一番先にボ-ア戦争で死んだ。そしてまもなく、二番目のウィリアムが仕事をしながら倒れた。その父は翌年の冬に死んだ。 こうして大工の店はとりこわされ、その後建設会社のショ-ルームになった。 教会のオルガンと、村の家々に残る美しい家具が、三人のウィリアムの形見だった。 ...時代はどんどんと移り変わり、古いものや、習慣や、行事は見向きもされなくなって行った。 時間もお金もかかる、職人の作る技術の粋を集めた確かなものより、安くて見栄えが良く、取り敢えずの役に立つものが何かと持てはやされた。 現代の私たちの暮らしはどうだろう。相変わらず量産品に囲まれてはいるが、手作りや、職人の高い技術によるものも、時には見直されたり、尊ばれたりしているのかも知れない。

Posted by ブクログ

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