商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/12/20 |
JAN | 9784041114889 |
- 書籍
- 新書
火守
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火守
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商品レビュー
3.8
30件のお客様レビュー
「三体」を最初で挫折してしまったが、これなら読めそうと思った。柔らかい線と色合いの絵と幻想的な話。孤島に住む火守、鯨の骨で作ったロケット、鯨の皮で作ったロープ、燃料は鯨油、それで月に縄をかける。絵も三日月に腰かけている火守。自分の名前の付いた星が天空にある。その星を磨くと命が強く...
「三体」を最初で挫折してしまったが、これなら読めそうと思った。柔らかい線と色合いの絵と幻想的な話。孤島に住む火守、鯨の骨で作ったロケット、鯨の皮で作ったロープ、燃料は鯨油、それで月に縄をかける。絵も三日月に腰かけている火守。自分の名前の付いた星が天空にある。その星を磨くと命が強くなる。「ロウソクをつぐ話」というのを子供のころ読んだことがあったが、ちょっと似ている感じ。宇宙に自分の星が同じ名前の者の星といっしょに浮かんでいる、というのが幻想的。 2021.12.20初版 図書館
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大切な人の病を治すために、世界の果ての火守のもとを訪れる。 鯨の体から油を採り、骨や歯を用いてロケットを作る。月へと登り、星を磨く。毎日欠かさず決められた時間に火をつける。 幻想的な物語が、西村ツチカによるイラストと共に世界を構築する。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こんな祈りのように治せない病を磨けたら。みんな夜空に鈴の音がする透き通って輝く自分の星がある。星は魂であり、いつかは輝きを失って流れ星となって落ちていく。 月が硬い銀色をした無機質な天体ではなく、柔和な色で質感も柔らかく絶えず満ち欠けしている舟っていうイメージすごく良い。 朝を動かす人たちは私たちの日常にもいて、みんなが新しい一日を始められるようにそれぞれ引っ張っていく。そこには確かに愛がある。愛を知っているから遠くにいる愛するもののために、あらゆるもののために火守を続けられる。早くもなく遅くもなく、そのときどきのリズムで毎日を綱ぎ続ける。 砂浜に横たわる貝殻のような大きな鯨の白い骨、気球のように浮かんでは沈んでいく太陽が印象的。 日本語版は西村ツチカさんの絵で嬉しい。池澤春菜さん多才だな。
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