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アクティブ・メジャーズ
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アクティブ・メジャーズ
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
本書のタイトルとなっている ”アクティブ・メジャーズ”(積極工作)とは、真実の中に偽情報(disinformation)を埋め込み、効果的なタイミングでそれを漏洩・拡散することで相手を混乱・弱体化させることを狙いとする(本書解説より)もので、主として情報機関により敵対国に対して...
本書のタイトルとなっている ”アクティブ・メジャーズ”(積極工作)とは、真実の中に偽情報(disinformation)を埋め込み、効果的なタイミングでそれを漏洩・拡散することで相手を混乱・弱体化させることを狙いとする(本書解説より)もので、主として情報機関により敵対国に対して実施される。この試みが功を奏せば、「同盟国間の分裂を生み出す、民族集団の間に楔を打ち込む、集団あるいは党派に属する個人間に摩擦を生み出す、社会の中にある特定の集団がその体制に抱いている信頼を崩す」(14頁)といった事態が生ずることとなる。 本書は、ロシア革命以降現在にまで続くおよそ1世紀の間の「積極工作」について、特に冷戦時代の東西対立という厳しい状況下、ソ連KGB等東側諸国の情報機関によって行われた「積極工作」の歴史を辿りつつ、デジタル時代において行われている現在進行形の事態まで詳しく解説するもので、本当に読んでいて恐ろしくなってしまった。 例えば新兵器を配備するという政府の動きがあったとき、それに反対するというのは自由諸国であれば普通にあり得ることだろうし、参加する人は良くないことだと思って正に善意で反対運動に取り組む訳だ。しかし、そうした運動を大きなものに発展させるきっかけになったのは、もしかすると「積極工作」があったからだったかもしれない。 そしてなお恐ろしいのは、このポスト・トゥルースの時代にあっては、ますます積極工作がやりやすくなっている環境にあるということ。 本書で取り上げられている工作事案は、従事していた亡命者の証言や共産主義諸国の崩壊といったことがあったから偶々明らかになったものであり、歴史の中に隠れたままのものも多々あるのだろうとは思うが、秘匿性の高いこの種の問題について、ここまで事実を明らかにした著者の努力には脱帽する。 一つ一つの事案はそれ自体として興味深いのだが、当時の東西対立の時代状況を良く知らない者にとっては、ちょっと取っつきにくいかもしれない。
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これほどまでにいわゆるスパイ活動による影響が出ていたことに驚かされる。しかも、ロシア側からほぼ一方的にやられていたとは。 ネット社会になって、ますます簡単に積極工作という偽情報が流布しやすい環境が整い非常に危険な状態にある。 アメリカ社会の分断にも影響を与えているのかもしれない。...
これほどまでにいわゆるスパイ活動による影響が出ていたことに驚かされる。しかも、ロシア側からほぼ一方的にやられていたとは。 ネット社会になって、ますます簡単に積極工作という偽情報が流布しやすい環境が整い非常に危険な状態にある。 アメリカ社会の分断にも影響を与えているのかもしれない。 何が本当の情報か見極める力が無いと、誰かの策略に加担することになりかねない。
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米露独や東欧諸国を中心に情報戦をまとめた本。 常に相手の先手や裏をかくために必要な諜報。日本に欠けている部分。
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