商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | イースト・プレス |
| 発売年月日 | 2021/10/07 |
| JAN | 9784781620121 |
- 書籍
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夕暮れに夜明けの歌を
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夕暮れに夜明けの歌を
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商品レビュー
4.5
64件のお客様レビュー
何か本当に好きなものに向き合う大切さを教えてくれる一冊。実利的な学びが求められる昨今において、文学を学ぶことの意義がないのでないかという文学を軽視する声もある。そういった中でも、作者の文学を学ぶことが好きなんだという気持ちを感じ取れたし、何よりも文学は多角的な視点を与えてくれるな...
何か本当に好きなものに向き合う大切さを教えてくれる一冊。実利的な学びが求められる昨今において、文学を学ぶことの意義がないのでないかという文学を軽視する声もある。そういった中でも、作者の文学を学ぶことが好きなんだという気持ちを感じ取れたし、何よりも文学は多角的な視点を与えてくれるなということを再認識しました。学ぶことはそれまでの自分とは違う自分になることだと。 また出会いの大切さもこの本の大事なテーマだ。多感な10代から20代最初に誰とどう出会うか。教職を生業としている自分にとって、生徒と向き合うときにこの作者が出会った教員のような学ぶ面白さを伝えられるのかと自問してしまった。 そして最後に言葉を学ぶことは対話をすることにちながることも大きなテーマだ。過去の人や世界中の人と文学を通してその人達が何を積み重ねてきたのか。同じ過ちを繰り返さないためにも分断ではない思いをつなぐ言葉を紡いでいってほしい。その思いを感じた一冊でした。 ロシアをテーマにしたエッセイは米原万里を彷彿とさせるなというのが手に取った最初の感想。 実際に読んでみて、読んでよかった。ぜひいろいろな人に読んでもらいたい。
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その国で出会ったすべてがつながって。 ロシアに留学していた日々を綴ったエッセイ。渡航時の不安、出会った人々、文学大学の授業、日常と事件、そこから考えた自分、国、文学、言葉。どうして、と問う事態になっている今だからこそ、ロシアを見つめる。 途中まではふむふむと、米原万里を思い出したりしながら読んでいた。しかしアントーノフ先生の話を一通り終えて、これは壮大なラブレターだと思った。恩師への敬愛と感謝を込めた大きな意味でのラブレター。そう思ってから全体的に見て、やはりこれはラブレターだと思う。ロシアへの、文学への。 歴史には詳しくないけど帝国ロシア、ソ連、ロシア連邦と変わってきた中で、幾度ともなく変わる思想と政治と国境。変わってしまう人と、変わらないために戦う人と、どちらもがそれぞれ抱える痛み。著者が見つめるロシアの、一言では言い表せない姿。一言では伝えられないから散文となるのに、直接には表せないから詩になるのに、文字にすると現実とは異なる意味が加わり、ありのままの姿はそこにない。そんな文学の苦悩と価値。文学が語れる言葉は止めてはならない。ありのままじゃないからこそ、読む人がそれぞれ考えるからこそ、文学は時間も空間も超えて人と人を繋げる大きな力を持っている。
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神戸のおしゃれな本屋さんで買った。背表紙やタイトルに惹きつけられた。なにか文学の特定のものを探しにいくフィクションかと思っていたが、そうではなかった。ロシアへ留学した日本人の女の人の留学日記だった。ちょっとした時間に読めるコラムのように小気味よく分けられていてた。見出しに詩や文学...
神戸のおしゃれな本屋さんで買った。背表紙やタイトルに惹きつけられた。なにか文学の特定のものを探しにいくフィクションかと思っていたが、そうではなかった。ロシアへ留学した日本人の女の人の留学日記だった。ちょっとした時間に読めるコラムのように小気味よく分けられていてた。見出しに詩や文学からの引用が2行ほどあり、その引用になぞらえて、話が展開する。 プロフィールを読むと、ぼくの一年先輩だった。 ここから書くのは、本の内容じゃなくて、この本を読んで思い出したことを書く。 大学で論理学という授業を採った。コンピュータが始まる前に人類が到達していた機械言語の本流のかけらに興味があったのだった。たしか土曜の午前中で比較的のんびりした時間だった。 50代くらいのふつうのおじさんにしか見えない教授は、当時のカセットテープが再生できる機械がビルトインされてた教卓におもむろにテープを入れ、音楽を再生した。 ♪目薬さすとき無意識に口を開けてしまう 嗚呼 小市民 再生されたのは、牧歌的なフィドルの音とともに、ダミ声で関西弁の男の歌声だった。 教授、いくらなんでも間違いすぎじゃないか、恥ずかしい、論理学の授業に、嘉門達夫って。。しかもその時はもう2001年だったので、もう古い。 ずっこけそうになっていると、教授は、全くあわててない、いたって真面目なていである。 教授は言った。 「これがパラダイムシフトという。いまぼくは授業という枠組みをすり替えた。枠組みをかえてしまうことをパラダイムシフトという」 教授は最高にダサくて最高にかっこよかった。 話は、この本にもどりますが、 大学のころの、学問にもっとも近づいた気がした数年のことを記録した、とても良質な本でした。
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