商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
| 発売年月日 | 2021/09/03 |
| JAN | 9784797673999 |
- 書籍
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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
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商品レビュー
4.1
297件のお客様レビュー
全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんについて、以前テレビで拝見したことがあった。 穏やかな表情と話し方をする方で、絵の前に立ち、アテンドする人に「何が描いてありますか?」「それはどのようなものですか?」と質問をしても、その答を決して急かすことなく、背筋を伸ばした姿勢で笑顔という柔らかく...
全盲の美術鑑賞者、白鳥建二さんについて、以前テレビで拝見したことがあった。 穏やかな表情と話し方をする方で、絵の前に立ち、アテンドする人に「何が描いてありますか?」「それはどのようなものですか?」と質問をしても、その答を決して急かすことなく、背筋を伸ばした姿勢で笑顔という柔らかくも芯のある白鳥さんそのものの姿で待っている人だった。 最近私がアートに興味を持ったのは、言葉に寄らない感動を得たいと思ったからだ。 どうしても、言葉に対する比重の高い私の感想は、言語化することによって感動が固定化されてしまうようで、もっと直感的な感動を!と。 結局堅苦しいのだが。 しかし、白鳥さんとアートを見に行くと、言語化=固定化にはならないのだ。 同じものを見て「アサリに見える」「いや、セイウチじゃ?」「猫だよね」と言葉で説明しているうちに見え方が変わってくる。 白鳥さんと二人で、または何人かの人たちとアートを見に行くことで、対象物をよりしっかり見ようとするし、そうすると解釈は一様ではない事に気付くのかもしれない。 これは読書とも似ているなあと思った。 ひとりで読んでいる時に感じるものが、何人かと感想を述べあうことで違う面を見せることがある。 そうか、言語化=固定化ではないのか。 ”感想や解釈が同じでないからといって、相手が間違っているわけではない。むしろ違いがあるからこそ発見があり、自分の海域が豊かになる。” それは、白鳥さんの鑑賞の仕方からも言えるのだと思う。 彼は、アートの技法のことや制作当時の作者の境遇や、もっと言えば公式の作品テーマを知りたくてアートを鑑賞しているわけではない。 それはコミュニケーションツールであり、アートについて語る言葉や空気感が、白鳥さんにアートだけではなく同行者について、また自分自身について考えるためのよすがになるのだ。 ただ、いくつか著者について気になった点がある。 美術館で、白鳥さんともう一人の同行者と、一枚の絵の前で語り合っていた時、「ずっとうるさいんですけど」と見知らぬ女性に言われた時のことだ。 著者はそれに対して、「ここはあなたの専有物ではないですよ」と心の中で反論するのだが。 その女性も著者たちに対してそう思ったから、うるさいと言ったのでは?と私は思った。 その時の状況はわからないけれど、うるさいだけではなく、一枚の絵の前にずっと立っていられると、私などはちょっとイラっとする。 もちろん著者たちは小声で会話をしていたと思うけれど、美術館によっては声が響いて、うるさいと思うことはよくある。 「あんたの解釈を聞きたいわけじゃないんだよ~」って思うことが。 「夢の家」という美術作品の中にとまるときも、家の中ではアルコール禁止というのに気づかず、お酒を持ち込んで飲んでいるが、そういう禁止事項というのは明示されているものだと思うので、気づかなかったで許されることなのか。 そして、ここは夢を見て記録にとどめるために、結構厳格に入浴の仕方から睡眠準備まで定められているのだけど、暑いからといって定められた服装を脱ぎ捨て夢も見ないで熟睡している。 なんというか、自分の正しいに自信があるのか、割りとルールを違反しても平気な人なんだな、と思った。 アートなので、「自由な心」が大切なのかもしれない。 私が堅苦しすぎるのかもしれない。 その辺をうまく呑み込めなくて、いい題材だったはずだけど、読後感は微妙。
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これは本当に読んでよかった。 アートの持つ力をまざまざと実感しました。 夢の家のパートが好き。 アリーナ・アブラモヴィッチの2010年の回顧展のエピソードにホロリとしてしまった。本当に夢十夜の世界。 他にもボルタンスキーの表現したかったこととか白鳥さんと一緒に美術館を巡っているよ...
これは本当に読んでよかった。 アートの持つ力をまざまざと実感しました。 夢の家のパートが好き。 アリーナ・アブラモヴィッチの2010年の回顧展のエピソードにホロリとしてしまった。本当に夢十夜の世界。 他にもボルタンスキーの表現したかったこととか白鳥さんと一緒に美術館を巡っているような気持ちになる本だった。私の「見えて」いる世界がいかに狭くて断片的かということを感じるよき本でした。
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職場で借りた本。 社内でこの本を読んだ5人でドキュメンタリーの視聴会も開催した。 本を読んでなんとなくイメージしていた白鳥さんは、映像の中でもそのままで、でも予想より速く歩く人だった。 本の中で、作者の有緒さん、マイティ、白鳥さんはいつも楽しそうに美術鑑賞をしている。 時々行った...
職場で借りた本。 社内でこの本を読んだ5人でドキュメンタリーの視聴会も開催した。 本を読んでなんとなくイメージしていた白鳥さんは、映像の中でもそのままで、でも予想より速く歩く人だった。 本の中で、作者の有緒さん、マイティ、白鳥さんはいつも楽しそうに美術鑑賞をしている。 時々行ったことのある美術館や、見た事のある作品も出てくるので、自分が感じたものと異なる意見や見方を知ることができるのもまた楽しかった。 本には、作品の写真も掲載されているので、一緒に作品を見ている気分になる瞬間もあったけれど、ドキュメンタリー映画もまた、現場の空気感が少し感じられるものだった。 目が見えること、見えないこと、身体的特徴関係なく、ただ一緒にいて楽しい、話していて楽しい、それだけで良いのだと感じた。 美術館、次は何を見に行こうかな。 白鳥さんたちみたいに仲の良い友人と、会話を楽しみながら行きたい。
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