商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2021/09/01 |
| JAN | 9784168130946 |
- 書籍
- 文庫
つわものの賦
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つわものの賦
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商品レビュー
4.7
4件のお客様レビュー
歴史的な変革期を描いた本作は、鎌倉時代の武士たちのリアルな姿を鮮やかに浮かび上がらせます。著者は、源頼朝の挙兵から始まる東国武士団の動きや、彼らの行動の背後にある心理を独自の視点で考察し、歴史を生き生きとした物語として再構築しています。小説ではなく、歴史的な考察としての側面も強く、古今東西の時代の変わり目に共通するテーマが見え隠れします。40年以上前の作品でありながら、色鮮やかな情景描写や、著者自身の経験に基づく深い洞察が、現代の読者にも新鮮さを与えています。大河ドラマと合わせて楽しむことで、より深く鎌倉時代を理解する手助けとなるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
炎環、北条政子と読み、すっかり永井路子さんの書く東国武士の世界に引き込まれている。 本書は小説ではない。頼朝の挙兵に始まり、周囲の東国武士達についての彼女なりの考察書のようなもの。 彼女も中で何度も言っているが、吾妻鏡やその他の資料を何度も読み返し、歴史学者とは違う小説家として、...
炎環、北条政子と読み、すっかり永井路子さんの書く東国武士の世界に引き込まれている。 本書は小説ではない。頼朝の挙兵に始まり、周囲の東国武士達についての彼女なりの考察書のようなもの。 彼女も中で何度も言っているが、吾妻鏡やその他の資料を何度も読み返し、歴史学者とは違う小説家として、その時代の背景や心情を考えながら謎を紐解いていく。そのアプローチがとてもわかりやすく面白く読める。40年以上前に書かれた文章とは思えないくらい、色鮮やかに頭の中に情景が広がる。 すっかり永井路子さんの世界に入り込んでしまった。 昨今の大河ドラマを見るにあたって、自分の予備知識も広がる。
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鎌倉草創期、頼朝から義時までの、東国の独立と基盤づくりに伴う駆け引きや血の応酬、読んでいると古今東西、時代の変わり目に繰り返される一つの雛型のように思えました。文中で著者みずから何度も言及されているとおり、(細かな史書の読み込みを踏まえてはいるものの、)学者としてではなく小説家と...
鎌倉草創期、頼朝から義時までの、東国の独立と基盤づくりに伴う駆け引きや血の応酬、読んでいると古今東西、時代の変わり目に繰り返される一つの雛型のように思えました。文中で著者みずから何度も言及されているとおり、(細かな史書の読み込みを踏まえてはいるものの、)学者としてではなく小説家としての想像的視点で書かれていることや、40年以上前の著作であることは踏まえておかなければならないかもしれません。それでも、とにかく面白い。事実がどうだったかなんて所詮後世の人間には推測することしかできないとすれば、永井路子さん流の鎌倉はすごく面白いです。小説よりも面白いかも。
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そろそろ来年(2022年)の大河ドラマに向けた読書を、ということで、まず本書を読んでみました。 小説ではなく論考です。『吾妻鏡』を中心に、『源平盛衰記』や九条兼実の日記『玉葉』など、さまざまな史書を読み込んで、歴史小説家ならではの想像力を駆使して導かれた、この時代の歴史の見...
そろそろ来年(2022年)の大河ドラマに向けた読書を、ということで、まず本書を読んでみました。 小説ではなく論考です。『吾妻鏡』を中心に、『源平盛衰記』や九条兼実の日記『玉葉』など、さまざまな史書を読み込んで、歴史小説家ならではの想像力を駆使して導かれた、この時代の歴史の見方、捉え方にはとても説得力があります。 圧倒的な平家の世で、なぜ東国武士団は、流人だった源頼朝に臣従することにしたのか、また、北条氏がいつごろから力を持つようになるのか。そして、「御恩と奉公」をもとに維持される、頼朝を頂点とした東国ピラミッド。またその東国(武士団)と西国(朝廷)と、奥州(藤原氏)との関係。加えて、複雑な源氏の血縁関係に深く入り込んでくる、複数の乳母(めのと)一族らとの関係性など、当時の日本の状況と、入り組んだ人間関係をとことん把握したうえでの考察は、すばらしいのひとことです。 論考というと難しそうに感じられるかもしれませんが、そこは歴史小説家の永井路子さん。本書はまず、1180(治承4)年、伊豆で旗揚げした源頼朝のもとに駆けつけようと、嵐の中を三浦一族が出発する場面から始まります。小説を読むようにスッとこの本の中にいざなわれてからも、武士たちの会話がちょこちょこ挟まれたりして、楽しく読めました。 人物たちが、みんないいキャラしてるんです。〈有能な軍師〉三善康信や〈有能な政治顧問〉大江広元などはカッコよくて震えたし、人情にあつくヤンチャすぎる「一所懸命」の熊谷直実はめっちゃ好きになったし、戦術の天才なのに自分がしたことの政治的意味に気づかず頼朝の考えと最後までズレっぱなしの義経は哀れでさえあるし、「今様」を愛する風流な四男で本来なら即位するはずじゃないのに即位することになったあげく父の鳥羽法皇に「天皇になる器ではない」なんて言われちゃう後白河法皇はかわいそうだし。 他にも、三浦義明、義澄、義村の親子三代、梶原景時、工藤祐経と曾我兄弟、北条時政、義時親子などなど、魅力的な人物たちのオンパレード、ここでは書ききれません。しかも、北条政子をはじめ、比企尼、若狭局、阿波局、牧の方など、多くの女性たちも暗躍しておりますのよ。自分が巻き込まれるのは真っ平ごめんですが、ハタから見ている分には本っ当におもしろい時代ですね。 この本で得た知識があれば、これから小説やドラマを何倍も楽しめそうで、ワクワクしてきます。
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