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ユーゴスラヴィア現代史 新版 岩波新書1893
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ユーゴスラヴィア現代史 新版 岩波新書1893

柴宜弘(著者)

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ユーゴスラヴィア現代史 新版 岩波新書1893

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2021/08/31
JAN 9784004318934

ユーゴスラヴィア現代史 新版

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商品レビュー

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2026/04/29

血は混ざるかのか、異なる人種が分かりあえるのかに興味あり本書。複数の民族/言語/宗教が混じり合い多様な文化が醸成される一方、ヨーロッパの火薬庫とも呼ばれたり内戦で血なまぐさい地域。特にチトーが一時でもどうしてユーゴという国をまとめられたのか知りたく。 格調高いと聞いてた初の岩波...

血は混ざるかのか、異なる人種が分かりあえるのかに興味あり本書。複数の民族/言語/宗教が混じり合い多様な文化が醸成される一方、ヨーロッパの火薬庫とも呼ばれたり内戦で血なまぐさい地域。特にチトーが一時でもどうしてユーゴという国をまとめられたのか知りたく。 格調高いと聞いてた初の岩波新書。国家が二度生まれて二度死に「現代に至るまで」の過程が、事実を元に淡々と述べられており教科書を読んでる感じ。人名も地名も固有名詞がたくさん出てくるので時間軸含め関係性がなかなか把握しきれない...。とは言え、逆に著者の偏見で変に物語性を加えられることがないので(ニュートラルに)流れを掴むには良い。難しいけど。最終章は著者の意見がまとまっていて良き! オスマン帝国とハプスブルク帝国に挟まれ、地政学的にも歴史的もいろんな文化が混じり合う地域であり第一次大戦のきっかけの一つ。→ 戦後に「セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国」として一度建国(すごい名前だ)。→ 不安定な多民族性の環境下での第二次大戦のドイツ侵攻で崩壊。→ チトー率いるパルチザン戦争で領土解放。→ 「ユーゴスラビア連邦人民共和国」として二度目の建国。→ 分散統治/国力の差/民族自決/各国の独立内戦を経て崩壊。→ 教育現場等、草の根では若者の文化交流等、世代交代で揺り戻しはありそうな感じ(現在)。 王がいなくなり、英雄がいなくなり、タガが外れると組織は崩壊するのだなあの印象。組織論で属人化は悪とされるが、どんなにシステム化を図っても思想/哲学が継承され優秀な後進が指揮しようとも、世代が変わり時間が経てば統合された組織の中に濃淡/格差/ダマ/派閥が生まれ腐り錆び諍いが起こる。だから定期的に掻き混ぜないといけない(あるいは歴史的な憎悪も相まって勝手に乱れる)のだろう。その過程で英雄が生まれ、民はそこに集うの繰り返し。多様性の難しさ、人間の悲しい性...。統合は均一化であり、反対に分離/分散は多様性が生まれるのだから統合が必ずしも善とは思わないが、国際社会で生きるには統合しないと(力を大きくしないと)大国の都合で振り回されるのが何とも悲しい。帝国主義から脱却し緩やかでも独自の文化を築き「中立主義」「非所属」の理念を貫くのはもう(まだ?)現代において難しいのか。世界の縮図とも言われるユーゴ、様々な実験を含めその歴史を少し垣間見られて勉強になりました。

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2026/04/12

第一次世界大戦勃発の所以となったバルカン半島に建国されたユーゴスラヴィア、多様な民族、宗教、言語等が絡み合うこの地において、如何に統一国家の建設が試みられてきたのか。その試行錯誤の過程が、ユーゴスラヴィアを形作ってきた様だ。 本書は、ユーゴスラヴィア諸地域の近代に至るまでの歴史...

第一次世界大戦勃発の所以となったバルカン半島に建国されたユーゴスラヴィア、多様な民族、宗教、言語等が絡み合うこの地において、如何に統一国家の建設が試みられてきたのか。その試行錯誤の過程が、ユーゴスラヴィアを形作ってきた様だ。 本書は、ユーゴスラヴィア諸地域の近代に至るまでの歴史と、第一次ユーゴスラヴィアの勃興、第二次ユーゴスラヴィアの崩壊、その後の復興再生までが網羅されており、それでいて読み易く、あくまで客観的な歴史観で記述がなされているので、読み物としても、歴史叙述としても素晴らしい一冊だと感じた。

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2026/02/12

ユーゴスラヴィア内戦についてほぼ無知な状態だったので、基本的な知識をつけたくて手に取りました。 「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島の、複雑な支配と民族の歴史が、少しだけ立体的に見えるようになりました。 ナショナリズムというか、民族主義的な心情というものはやはり根強く...

ユーゴスラヴィア内戦についてほぼ無知な状態だったので、基本的な知識をつけたくて手に取りました。 「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島の、複雑な支配と民族の歴史が、少しだけ立体的に見えるようになりました。 ナショナリズムというか、民族主義的な心情というものはやはり根強く人々をとらえるものだということ。 ユーゴスラヴィア統一主義=ユーゴスラヴィイズムでは乗り越えることができなかったのだろう。 ユーゴ解体の背景については、終章にて5つに分けて整理されている。 ①バルカンを憎悪・紛争が古くから渦巻く地と考える「決定論」からの説明 ②セルビア人、クロアチア人、スロヴェニア人といった民族的なイデオロギーの影響が強く、ユーゴスラヴィイズムが浸透しなかった ③社会主義ユーゴの時期にさまざまな政治・経済的問題が蓄積されたこと ④チトー死後の政治家たちの役割を中心とした説明 ⑤外的・国際的要因 自分は、②の視点が最も納得がいった。 わが国は、大多数を大和民族が占めており、国民国家としての一体感が強い。 そのため、異なる民族が連邦国家としてまとまろうとするその動き自体が、思いもよらない行為に感じてしまう。(わが国ではそんな必要はこれっぽっちもありはしない。) そういった、自分の祖国との距離感から面白く読めたということが一つ。 もう一つには、先日訪れたマレーシアとの比較が興味深った。 マレー系・中華系・インド系で構成される多民族国家であるマレーシアからは、民族融和の難しさよりも、むしろ違いを乗り越えるためのポジティブな社会制度らしきものを感じた。 ユーゴスラヴィアとマレーシアで何が違うのか? すぐにでも思いつくのは、バルカン半島の複雑な支配の歴史と、イギリスの植民地時代の延長線上に独立を果たしたマレーシアの歴史とで、全く違う事情があったのだろう。 ただ、もっと深掘りしてみれば、別のものがより見えてくるはずだ。 最後にもう一つ、歴史教科書の書き換えについて。 ユーゴスラヴィア解体後、独立した各国で歴史の修正が行われたということだが、さもありなんというのが持論である。

Posted by ブクログ

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