世界の国が好きになる国旗図鑑 いつの間にか覚えてる！

小林知之(著者), 吹浦忠正(監修)

• 販売会社／発売会社: 太田出版
• 発売年月日: 2021/08/10
• JAN: 9784778317638

商品レビュー

2023/04/01

図書館で借りて約２時間で読了。地域ではなく、国旗の絵柄の特色に分けて解説されている。サクサク読めて面白い。何回も近くに置いて読んでいたら、そのうちに確かに覚えられそうだけど、一見で覚えらるほど甘くはなかった。
意味をあまり考えたことなかった国旗に、「動物」「植物」「いくつかの国旗の合わさったもの」「文字がかいてある」「十字はキリスト」「月と星はイスラム」など、ちゃんと意味があることがわかったのは収穫。
子供に読ませたいがルビがないから一人で読むのは難しそう。

2022/04/20

子ども向けにしてはルビもないし、少し難しいかもと思ったけど、面白い！！！あとがきに書いてあったけど、50音順とかじゃなくて本当に良い。知らない国にたくさん出会えておもしろかった。

p.101　南アフリカ
この国は黒人差別などたくさんの辛い歴史が合ったり、異なった複数の国が合体していることから、いろいろな問題を抱えているんだ。それでも国として前を向くために、強い思いを込めた国旗が作られた。南アフリカ共和国の国旗の色のうち、黒と黄色と緑はアパルトヘイト開放の力となった「アフリカ民族会議」から、白と赤と青は元の支配国だったオランダ、イギリスからのいろだよ。並べてみると「なるほど！」ってならない？そして「Y」の形には、過去の日本の道が未来で1本になって、みんな仲良くしていこう！という意味が込められているんだ。辛かった過去もふまえて一緒に未来へ歩んでいこう…かっこよすぎるよ！

p.110　モーリシャス
赤・青・黄・緑とかなりカラフル！ありそうでないのよ、横四色のデザインって！それぞれの色がインド人、ヨーロッパ人、アフリカ人、中国人を表しているんだ。人工が最も多いのはインド系の人で、少ないのは中国系の人なんだけど、みんなで仲良くしよう！と国旗に思いを込めたんだ。人数の多さで横のラインの幅を太くしたり補足したりしちゃったら、平等じゃないし、気分も良くないよね。多い少ないじゃなくて、みんな仲良く！が重要なんだ。

p.111　ルワンダ／アフリカ色の赤を水色に換えた国旗
ルワンダは、争いに選るとても悲しい歴史がある国なんだ。以前は赤・黄・緑のアフリカ色の国旗だったんだけど、赤が血をイメージさせるから、空と平和の意味を込めて水色にしたんだよ。

p.121　スペイン
黄色を赤で挟んだスペイン国旗。このデザインにはちょっと怖い意味が込められていて、「国土（黄色）を国民の血（赤）で守ろう」ということなんだ。スペインは5つの王国が合併してできた国だから、国旗は5つの王国の紋章が組み合わさったデザインになっているんだ。ここまでで文字は登場してないよね＞どこに文字があるかな？実は２本の柱にかけられているリポンに「より彼方へ」と書いてあるんだ。そしてこの文字がかけられている2本の柱はヨーロッパとアフリカ、両方の大陸の架け橋となる場所を表しているんだよ。

p.129　中国
中国の国旗はデザインの公募で決まったんだ。中国の人にとっては赤は幸運と喜び、黄色は高貴な色で明るい未来を表すとても大切な色なんだ。大きな星が一つ、小さな星が４つあるね。大きな星は国の中心となっている政党「中国共産党」、小さな星はそれぞれ「労働者、農民、知識人、愛国的資産家（経済で国を支える人）」をアワラしているんだ。そして注目！4つの星の向きをよく見てほしい。星野咲が大きな星の中心を指しているのがわかるかな。これには「国民みんながきちんと共産党の指示を聞いて、力合わせて頑張っていこう！」という意味が込められているんだ。

2021/09/20

た、たしかにこれは声に出して読んでみたくなる解説だ…
なんだか国旗の1枚いちまいがいとおしくなってくる気がする…