ヌシ 神か妖怪か 日本各地の伝承をまとめた本格的ヌシ論

伊藤龍平(著者)

• 販売会社／発売会社: 笠間書院
• 発売年月日: 2021/08/12
• JAN: 9784305709431

商品レビュー

2025/01/22

全国各地の伝承を軸に「ぬし」とは何かを論じた一冊。
アニメ「蟲師」を見返すなかで「ぬし」の存在に強く惹かれ気になっていた最中、たまたま本屋で目にして手に取りました。
想像以上の面白さ、読みやすさで思っていた以上のハイペースで読了。
「ぬし」「妖怪」がますます気になる存在になったとともに、民俗学の面白さと魅力も改めて感じて、また新たな本を探そうと思った一冊でした！

2024/01/08

「ヌシ」という存在に対しての入門書としてとても読みやすく、事例も多く載せているので分かりやすかった。
11章で書かれているゴジラの神としての側面はヌシに通じるものがある、という論は非常に興味深かった。また、同じ章の中にある「ダムにはヌシが住むことはないと思う」という著者の考えも新鮮で面白い。

2023/09/09

神とも妖怪ともとれる日本固有の存在・ヌシについて軽快な文章で綴った本。
文章が軽やかで読みやすい。現実的なギャグともとれる例えも面白かった。
人とコミュニケーションをとるヌシや争うヌシがいるなどヌシの世界も多種多様だなぁと思った。
私の地元には大きな鹿のヌシが暴れ回ったという伝説が伝わっているためヌシの存在を身近に感じることができた。
民俗学・文化人類学に興味を持つ人におすすめ。