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すぐ死ぬんだから 講談社文庫
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すぐ死ぬんだから 講談社文庫

内館牧子(著者)

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すぐ死ぬんだから 講談社文庫

¥946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/08/12
JAN 9784065245859

すぐ死ぬんだから

¥946

商品レビュー

3.8

52件のお客様レビュー

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2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の78歳忍ハナさんが何と言っても魅力的に描かれていますね。 実年齢より若く見えることを常に意識している所は見習いたいくらい。ホントおしゃれな御婦人なんです。だけど心の中ではまぁ毒を吐く。 誰から見ても仲良し夫婦の忍岩造とハナ。突然岩造が亡くなり遺言状を残していた事から40年も家族に秘密にしていたもう一つの家庭があった事が発覚。 嘘でしょ〜。そんな長い事よくぞ隠し通せたと思います。岩造が亡くなり、もう生きているのも辛くなっていたハナが、妾とその息子の存在を知り一発かましてやりたい!と元気を取り戻したのは良かった。 岩造の唯一の趣味だった折り紙で追悼折り紙展を開催しようとしていたのに全て水攻めにして捨てた潔さ。そして死後離婚を考えるまで立ち直ったのはあっぱれとしか言えません。 妾とその息子が意外にも悪い人ではなかった所がハナを最後は菩薩にしてくれて良かったです。

Posted by ブクログ

2024/04/26

この本の著者の内館牧子女史の本はこれで2冊目になります、会社の同僚から紹介された本で彼が読み終わったとのことなので貰い受けて読みました。 主人公は後期高齢者(75歳)を過ぎ得ても、毎日オシャレな着こなし、メイクをして10歳以上も若く見られている「ハナ」さんです。老化に争わず自然...

この本の著者の内館牧子女史の本はこれで2冊目になります、会社の同僚から紹介された本で彼が読み終わったとのことなので貰い受けて読みました。 主人公は後期高齢者(75歳)を過ぎ得ても、毎日オシャレな着こなし、メイクをして10歳以上も若く見られている「ハナ」さんです。老化に争わず自然に老いていくのが良い、という考え方もありますが、自分の目標・やりたいことは年齢に関わらずやり続ける姿は素晴らしいと思います。 主人公の旦那さんが突然亡くなった後に、隠し子と愛人がいることが判明します。そのくだりは、映像で見る以上に差し迫ったものがありました。読書がテレビドラマと比べて素晴らしい点は、自分の思い描いたキャストで頭の中で映像を見ることができることだと、何かの本で読んだことがありましたが、まさしく、そのような贅沢な時間を過ごさせていただきました。 以下は気になったポイントです。 ・孫自慢に、病気自慢に、元気自慢、これが世の爺さんばあさんの現実だ、この現実を少しでも遠裂ける「気合い」と「努力」が、いい年の取り方につながる(p6) ・お金がない、という言葉を真に受けてはならない、本当に貧困に喘ぐ人たちもいるが、一般老人はなぜお金がないか、貯金をするからだ。年金をやりくりし、生活を切り詰め、老後のためにと貯金をするから(p25) ・だいたい「面白い」というのは、他に褒めようのない時に使う言葉だ、褒めようの無い男女を「明るい」というのと同じ、苦肉の策だ(p63) ・男は歳をとるとどんどん「おばさん顔」になり、女は、どんどん「お爺さん顔」になる(p134) ・女の人生を自由にするのは、本人の経済力である(p284) ・愚痴は他人に聞いてもらわないと、救われない(p296) ・死後離婚というのは俗称で、正しくは「姻族関係終了届」を自治体に提出する、配偶者の死後に、舅や姑の面倒を見なければならなくなったり、小姑ら姻族から不快な思いをさせられたりすることがある。法的に関係を終了すれば完全に他人、無関係であるので「死後離婚」と言われる(p307) ・ナチュラルが好き、という女どもは、何もしないことを「ナチュラル」と言い、「あるがまま」と言っている。偽装することを面倒くさがっている(p314) ・いろんなことが赦せるようになると、赦した数だけ自分の身から怒りや恨みやストレスや、色んなこだわりが剥がれ落ちる(p397) ・希望を持っている人は、年齢に関係なく若い、逆に言えば、希望をなくした人は老け込む(p428) 2024年3月31日読了 2024年4月26日作成

Posted by ブクログ

2024/03/14

80歳間近のばぁさんの生き様がカッコよくキラキラと書かれていて、いつまでも若くいたいと思わずにはいられない私だけど、歳をとるのも悪くないなと思わせてくれる1冊でした。 すでに外見などで手を抜きがちな毎日ですが、主人公ハナのように偽善かもしれないけど、お洒落をして自分を鼓舞しなが...

80歳間近のばぁさんの生き様がカッコよくキラキラと書かれていて、いつまでも若くいたいと思わずにはいられない私だけど、歳をとるのも悪くないなと思わせてくれる1冊でした。 すでに外見などで手を抜きがちな毎日ですが、主人公ハナのように偽善かもしれないけど、お洒落をして自分を鼓舞しながら堂々とした生き方で年齢を重ねていけたら素敵だなと思いました。 イライラする日や落ち込む日も沢山あって、心がすり減ったりもする。 全てを許すまではいかずとも、昔よりは確かに許容範囲が広くなったような気がします。年齢を重ねれば感じ方も違ってくるだろうし、仏にはなれないけれど相手のことをもう少し今より思いやれるよう、私自身余裕を持って生きていきたいです。

Posted by ブクログ

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