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牧水の恋 文春文庫
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牧水の恋 文春文庫

俵万智(著者)

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牧水の恋 文春文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/08/03
JAN 9784167917418

牧水の恋

¥858

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2024/05/12

旅と酒の人、若山牧水 好きな歌人です。 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく 漂泊の詩人、旅と酒を愛する、飄々とした、朴訥な、達観したようなイメージを、牧水に持っていました。 しかし、これらの名歌が生まれた背景に...

旅と酒の人、若山牧水 好きな歌人です。 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく 漂泊の詩人、旅と酒を愛する、飄々とした、朴訥な、達観したようなイメージを、牧水に持っていました。 しかし、これらの名歌が生まれた背景には、小枝子という女性との、報われない恋がありました。 絶頂から疑惑、別れ、そして歌へと、俵万智が徹底した調査と鋭い読みで、二人の恋を語ります。 実に丹念に、そして創造力に満ちた、素晴らしい評伝です。

Posted by ブクログ

2024/02/18

私ずっと俵万智さんのこと誤解していたかもしれない。恋の歌専門の感情120%、現代の与謝野晶子だと思っていたけれど、とんでもない。やはりプロですね。知識量が途方もない。

Posted by ブクログ

2023/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で素敵な装丁だなと手にとってみた。俵万智さんによる若山牧水の学生時代の恋のお話。 ただ、その恋というのが一筋縄ではいかない。お相手の小夜子は、牧水よりひとつ年上の女性だったけれど、実は既婚者で子供も二人いる人だった。そしてそれを知らない牧水。 そこに小夜子の従兄弟の庸三も登場して、複雑な三角関係になっていく。 姦通罪があった明治時代。若い牧水は、肝心なことは親友にも相談できず、酒に溺れていく。そして大量の短歌を生み出す。 こう書くと牧水が被害者なようだけど、当然人間くさい身勝手でどうしようもない面もあるわけで、小夜子と別れたあともずっと引きずり続ける。奥さんが里帰り出産をしたときに、小夜子似の遊女に入れあげたり、という情けない面もある。 そしてゴタゴタを忘れるために飲んだ酒のせいで、アルコール依存症になり、牧水は40代で生涯を終える。 小夜子と出会ってなければ、牧水はもっと長生きできたかもしれない。でも素晴らしい短歌の数々は生まれなかっただろう。

Posted by ブクログ

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