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わたしが人間であるために 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語
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わたしが人間であるために 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語

ジュディス・ヒューマン(著者), クリステン・ジョイナー(著者), 曽田夏記(訳者)

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わたしが人間であるために 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語

2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代書館
発売年月日 2021/07/26
JAN 9784768435892

わたしが人間であるために

¥2,750

商品レビュー

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2022/07/18

 世の中は右利き用にできていると言いますが、同時に健常者用にもできていると思います。  著者ジュディス・ヒューマンは、当たり前に行われる障害者差別と戦ってきました。行なっていることが差別であるという認識すら健常者側がもっていなかった時代でした。「人々」の中にそもそも障害者は含ま...

 世の中は右利き用にできていると言いますが、同時に健常者用にもできていると思います。  著者ジュディス・ヒューマンは、当たり前に行われる障害者差別と戦ってきました。行なっていることが差別であるという認識すら健常者側がもっていなかった時代でした。「人々」の中にそもそも障害者は含まれていなかったのです。  今の時代になって、「人々」の中に障害者が含まれているかというと自信を持って答えることはできません。スーパーなどは、車椅子の人が通るとそれだけで他の人は通れるスペースがなさそうだなと思うところは当たり前にありますし、図書館にいると高い棚にある本をどうやって取るんだろうと思うことー 家の玄関前の階段は、車椅子生活になったらどうやって上がる気なんだろうと思ったり…(私が思いつくのはこのぐらいでした) 『障害は、人間に当然起こり得る状態の一要素に過ぎない。人びとが長生きするようになり、より多くの戦争をし、医学が進歩するにつれ、昔なら亡くなっていた多くの人たちが生き続けるようになるだろう。おそらく障害と共に。私たちはこの事実を受け入れるべきなのだ。そして、そのための準備をするべきだ。その事実を考慮して、社会をつくっていくべきなのだ』本文中のこの言葉の通りです。  障害者が健常者と同じように普通に生活ができるように社会が作られてこなったのは、このことがそもそも念頭になかったからです。他人事でありました。私も例外ではありません。 著者が健常者では当たり前に保証される人権や生活を勝ち取るために、障害者を差別的に扱う人間とどれだけ戦わなくてはいけなかったか。 健常者は戦わなくていいのに、なぜ著者やその仲間は「戦わなくてはいけないのか」です。 障害者が権利を求め、戦わなくてはいけない状況こそがおかしいです。 健常者用にできている世の中の仕組みを障害者用に変えるとき、お金がかかり過ぎる…や安全面の問題が…と、いうのは現状を変えたくない言い訳です。 変えるのにはお金も時間もいる。「障害者のために、そんなことをしたくない人たち」と戦ってきた実録をー 現実をー 著者は書いてくれています。 自分が障害者になったとき、我が子が障害者として生まれてきたとき、そのとき世の中の「人々」の中に考える余地もなく、当たり前に障害者が含まれる世の中になるときが来ると願っています。 むしろ、この時代になってもそうなっていないのは遅すぎるぐらいです。

Posted by ブクログ

2022/03/24

現在では当たり前となっている人権や認識、施設や制度が(まだまだ不十分な上に政権によって左右されるが..)、過去の運動家の努力の積み重ねだと再認識できた。同時に、自分を含め多くの人は障害を他人事として捉えてしまっているし、本を読んでいる最中ですら、そう感じながら読んでしまっていた部...

現在では当たり前となっている人権や認識、施設や制度が(まだまだ不十分な上に政権によって左右されるが..)、過去の運動家の努力の積み重ねだと再認識できた。同時に、自分を含め多くの人は障害を他人事として捉えてしまっているし、本を読んでいる最中ですら、そう感じながら読んでしまっていた部分もあった。。しかし、障害というものは、いつ誰に起きてもおかしくないものだと改めて気付かされた。障害に限らず、自分がマイノリティになった時、“どう行動したいか?““どう生きていきたいか?“ これを考えたとき、自然と答えは見えてくる。今、不自由なく暮らせているこの時に、この本に出会って良かったと思う。社会を変えるには膨大な時間がかかると知った今、選挙に参加すること、政治にアンテナを張ることから、まずは始めたい。

Posted by ブクログ

2021/10/03

私自身の経験と重なるところがあってしんどくて読み進めるのに時間がかかった。やっと読み終えて、私も「私たち」のひとりでありたいと思った。

Posted by ブクログ

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