商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/07/21 |
JAN | 9784309029764 |
- 書籍
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誰にも奪われたくない/凸撃
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誰にも奪われたくない/凸撃
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児玉雨子さんの歌詞が大好き。 『とろとろした風に綿毛が舞っている』(p16) こういう表現が素敵だし、さすがだなぁと思う。 『説明は、他人が知らない言葉を呪文にして威圧している気分になるから、なるべく生活する中で避けて通りたい』(p21) ここも雨子さんの感受性の豊かさを感じられて良いなと思った。 『わたしをわたしたらしめる何かを誰にも奪われたくない。でも、守ろうとしているそれがわからないままでいる。』(p94) この小説のタイトルである「誰にも奪われたくない」ってこういう事だったのね。 自分らしさって多分自分が一番よくわからない。 自分らしさを客観的に理解できてる人っているんだろうか。 自分だけの自分らしさ、自分の良いところを大切に守っていきたいけど難しい。 「社会や他者」と「自分」を融け合わせると自分らしさが「奪われる」と感じるのが新鮮だった。 なんとなく形作られてる自分が、他人に同調したり、社会に適応することで「ぼやける」みたいな感覚は私もあるけど、「奪われる」とは思ったことないんだよなぁ。 自分を自分たらしめているものが、詳細はわからないけど明確にある、と感じているからこその「奪われる」なんだろうか。 私は、そもそもあるかどうかもよくわからないって感覚だから「奪われる」感じは無いのかもな。 それとも、社会で自分らしくいるためには自分が削られていってしまうっていう感覚なんだろうか。 また時間をあけて読み直そう。
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腑に落ちなくてずっと何が言いたいのかを掴み損ねたまま読み終えてしまったけど、好きな本だなと思った。なんかわからんけどとてもおしゃれな感じがして良かった。表紙が合ってる。 奪ったり奪われたりしながら生きてるって感覚、よくわかるな… この世界の片隅に原作ラストの右手のポエムを思い出し...
腑に落ちなくてずっと何が言いたいのかを掴み損ねたまま読み終えてしまったけど、好きな本だなと思った。なんかわからんけどとてもおしゃれな感じがして良かった。表紙が合ってる。 奪ったり奪われたりしながら生きてるって感覚、よくわかるな… この世界の片隅に原作ラストの右手のポエムを思い出した。あっちはもっと穏やかなニュアンスだったけど。 凸撃も苦しかったけど良かった。 ケンカの配信なんてものがあるんだなあ。 私も人生でそれなりに惨めな思いしてきたつもりだけど怠惰でいられるのは本当に心の底からは惨めで悔しい思いをしてないからなんだろうなと思った。幸せな人生だ… あと、全体的になんか資格の話めっちゃされるから息が荒くなった。やっぱ取ったほうがいいよね、資格…
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児玉雨子さん、ハマりそう、! 描写や設定が、スマホ世代でわかる、わかる、、、共感の嵐で、スマホを自分も使っているかのように物語が進んでゆく。 別にいまのこのSNS世代を批判するつもりなんてさらさらないし、進化は日々続いてゆくけれど、だからこそ、そこに潜んでいる暴力的な欲求、欲求...
児玉雨子さん、ハマりそう、! 描写や設定が、スマホ世代でわかる、わかる、、、共感の嵐で、スマホを自分も使っているかのように物語が進んでゆく。 別にいまのこのSNS世代を批判するつもりなんてさらさらないし、進化は日々続いてゆくけれど、だからこそ、そこに潜んでいる暴力的な欲求、欲求ってそもそも暴力か、?まあそうゆうSNSの暴力さをありありと感じましたっ
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