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挑発する少女小説 河出新書
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挑発する少女小説 河出新書

斎藤美奈子(著者)

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挑発する少女小説 河出新書

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2021/06/26
JAN 9784309631349

挑発する少女小説

¥946

商品レビュー

4

49件のお客様レビュー

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2026/02/22

少女小説は読了してないものもあったけど、テレビでもやっていたのもあるし、理解しやすかった。 子供の頃とは違い俯瞰して本を楽しむ事が出来た。 「小公女」がやはり私はいちばん好きだったのを再確認した。

Posted by ブクログ

2025/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少女小説、侮るなかれ! 過去に読んだ斎藤美奈子の本は以下の通り。 「あほらし屋の鐘がなる」「文壇アイドル論」「趣味は読書」「麗しき男性誌」「それってどうなの主義」「文学的商品学」など。 本書は彼女の最高傑作ではなかろうか、少なくとも私の中では、とても面白く為になった1冊。 まず本作に取り上げられた9編の少女小説のキャッチコピーが簡潔に書いてあるので、本書のあとがきから抜粋する。 ・シンデレラ物語を脱構築する「小公女」 ・異性愛至上主義に抵抗する「若草物語」 ・出稼ぎ少女に希望を与える「ハイジ」 ・生存をかけた就活小説だった「赤毛のアン」 ・社会変革への意思を秘めた「あしながおじさん」 ・肉体労働を通じて少女が少年を救う「秘密の花園」 ・父母の抑圧をラストで破る「大草原の小さな家」シリーズ ・正攻法の冒険小説だった「ふたりのロッテ」 ・世界一強い女の子の孤独を描いた「長くつ下のピッピ」 これだけでは分かりづらいので、是非本書を読んでください。 ではまず、本書で取り扱う《少女小説》の定義だが、現実社会に生きる10歳前後の少女が主人公のリアリズム小説であること。 したがって、「不思議の国のアリス」「オズの魔法使い」「モモ」「シンデレラ」「メアリー・ポピンズ」など魔法が出てきたりするお伽話は対象外。 さらに、掲載9作品の多くはかなり有名であるにもかかわらず、男である私の小学生時代に読んだことがなく(後年ドラマや映画化されて見ることはあっても)、これは多くの小学校の図書館が少女文学と少年文学とを分けて並べていたからではなかろうか。 ってことで、何冊かは本書ではじめてストーリーを知ったものがあった。 中でも掘り出し物は、エーリヒ・ケストナー「ふたりのロッテ」。あらすじだけで魅力されました。 以下は個人的備忘録。 ・「小公女」自力でつかんだV字回復の物語 ・「ハイジ」農耕地と資源に乏しいスイスは傭兵の国として有名だった。傭兵上がりのおんじは、悪い噂もあり世間的によく思われてなく、資本主義社会では居場所のない老人(と少女)は人里離れて暮らすしかなかった。 ・「赤毛のアン」みなしごの少女が自身の居場所を確保するための戦いの物語。 ・「秘密の花園」男が女を救うものだという定説をひっくり返した児童文学。 ・「大草原の小さな家」長女のメアリーは優等生で教師を目指していたが、失明してしまう。アウトドア派であまり勉強に興味のなかった妹のローラは、アイオワに盲人学校があることを知り、姉の為に猛勉強を始める。自分が早く教員免許を取れば、メアリーの進学資金と学費が稼げるから。家族の温かい絆が泣ける。 ・「長くつ下のピッピ」の発する二つのメッセージ。ジェンダーロールに縛られた少女への《君も好きに生きていいんだよ》という励まし。そして、目の前にどんなに規格外の子が現れても排除しないで受け入れてやりなさい、というメッセージ。 世界中の女性を100年もの間魅了した物語が面白く無いわけがない。この機会に、男性諸君も少女小説にトライしてみるのも悪くないかも、しらんけど。

Posted by ブクログ

2025/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

girls, be ambitious! 9つの翻訳少女小説を紹介しながら、良妻賢母の思想以上に裏に隠されているメッセージを読み解く。それはなぜ女子たちが少女小説に夢中になったのかを解き明かすことである。 結婚が最大のゴールだなんて言わせない。そう思いながら生きてきた。取り上げられた作品で好きなのは『あしながおじさん』だが、これには大学にいって寮で生活し、新しいことにチャレンジしていくロマンがあったわけで、ラストの結婚には少し残念だったことを覚えている。『若草物語』のジョーと『赤毛のアン』のアンなら断然ジョー派だった。『赤毛のアン』はシリーズすべてを読んでいて、どうも押し付けがましいと感じていたギルバートを選ぶ理由がわからなかったのもあるし、あくまでお友だち感を崩さないローリーとは結ばれないだろうと確信していて、かつ『続若草物語』を知らなかったことにもあると思う。ジョーが結婚すると知ってがっかりした。 『秘密の花園』が好きな理由に、メアリが自分を健康にしただけでなく、コリンの回復をプロデュースした能力開花を見たのかと考えた。確かにディッコンとコリンのどちらかとどうにかなるのかまったく頭に浮かばなかったかといえば嘘だが、記憶としては薄いのでただのチームとして捉えていたのだろう。『ふたりのロッテ』に感じる楽しさも、自分たちで考えた作戦で戦い、父母を再び一緒にさせる、という勝利を得ている。しかもふたごというシスターフッドなバディもの。好きに決まってる。 もちろん素敵な男性と結婚して幸せになる物語も数多くあるし読んできたけれど、自分は自分が好きな物語にもらったメッセージを頼りにいているのだとあらためて感じた。

Posted by ブクログ