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エラリー・クイーン 創作の秘密 往復書簡1947-1950年
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エラリー・クイーン 創作の秘密 往復書簡1947-1950年

ジョゼフ・グッドリッチ(編者), 飯城勇三(訳者)

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エラリー・クイーン 創作の秘密 往復書簡1947-1950年

¥3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2021/06/06
JAN 9784336071866

エラリー・クイーン 創作の秘密

¥3,520

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/03/18

十日間の不思議、九尾の猫、悪の起源の3つの長編を創作するときにふたりが交わした書簡が紹介されている。読者は出来上がった作品を読んで、あれがどうだった、これがこうだったと簡単に言うが、創作している立場からすれば非常に細かいところにまで工夫を施し、少しでもいいものにできるように身を削...

十日間の不思議、九尾の猫、悪の起源の3つの長編を創作するときにふたりが交わした書簡が紹介されている。読者は出来上がった作品を読んで、あれがどうだった、これがこうだったと簡単に言うが、創作している立場からすれば非常に細かいところにまで工夫を施し、少しでもいいものにできるように身を削って仕上げていた。ふたりとも互いについてまったくオブラート包むこともなく言い合いしているのは何とも言えない。互いの気持ちはわかるぶん、読んでいてつらかった。

Posted by ブクログ

2023/11/25

 『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を全て読み終わったので、これらのネタバレあり創作裏話ともいえる、合作コンビふたりの往復書簡集を読んだ。エラリー・クイーンは、今となってはアメリカよりも日本での方が人気が高いという話を聞いたことがある。終章にはクイーン衰退についての言及も...

 『十日間の不思議』『九尾の猫』『悪の起源』を全て読み終わったので、これらのネタバレあり創作裏話ともいえる、合作コンビふたりの往復書簡集を読んだ。エラリー・クイーンは、今となってはアメリカよりも日本での方が人気が高いという話を聞いたことがある。終章にはクイーン衰退についての言及もある。まあまあマニアックな本である。  私は探偵エラリー・クイーンが登場する長編をだいたい刊行順に読んできてやっと『悪の起源』までたどりついたところ。マイベストは…と考えると、いろんな評価軸があるからその時々で答えは変わるだろうなあと思いつつも、やっぱり『〜猫』はある観点でのマイベストにはなる、と思っている。しかし『十日間〜』あっての『猫』でもある。もっというとそれより前のエラリー作品あってのそれらである。つまり、これまで解説などで読んで知り得た範囲での作者側の事情や狙いも含めて、どれもこれも愛おしいなあと思う。なので、この往復書簡集はファンとして当然面白かった。思いもよらないような驚きや発見があったかというとそこまでのことはなかったけど、これを読んだ私になれたことは嬉しい(笑)。  以下備忘メモ。 ■創作上の役割分担に関する言い争い ダネイがプロット担当、リーが執筆担当。互いにどちらが主導権を握るのかに関する言い争い。麗しいだけの合作関係ではないのはまあ当たり前だよなあ。別にこれを読んでショックを受けたり辛くなるほどではなかった。万が一彼らの創作活動自体が映画化でもされることになったら(設定としてはけっこう面白いと思うんだけど)どれくらい美化されるのかされないのか注目したいところではある。 ■作品内容についての言い争い この推理には根拠がないとか(Cに関してとか)、こんなことするのはエラリーではないとか(Dへの興醒めとか、人種問題の件とか)、読者の共感を集まる人物にならないとか(Hの裏切りとか)、そういった指摘と反論の応酬。すぐ従兄弟喧嘩になるのはおいといて、内容的には、やっぱりそこ重要ですよねと感じるポイントが議論されていて、ファンにやにや。 ■私生活への言及 家族や自分の健康について報告したり互いを心配したりするやりとり。特にお子さんの病状については胸が痛む。 ■財政面への言及 人気作家とはいえ左団扇な生活ではないようで、高級雑誌に載ったり映画化されたりすると収入増になることから、雑誌/映画向きか否かという点でも議論が熱くなる。  

Posted by ブクログ

2021/09/06

エラリー・クイーンのファンはもちろん、本格ミステリのファン、いや、小説のファンすべてに読んでほしい、とも訳者あとがきに記されている本書。 エラリー・クイーンとは、二人の従兄弟であるフレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合同ペンネーム。 この二人が作品( 『十日間の不思議...

エラリー・クイーンのファンはもちろん、本格ミステリのファン、いや、小説のファンすべてに読んでほしい、とも訳者あとがきに記されている本書。 エラリー・クイーンとは、二人の従兄弟であるフレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合同ペンネーム。 この二人が作品( 『十日間の不思議』、 『九尾の猫』、 『悪の起源』)を作り上げていく過程でやり取りしていた往復書簡が、一冊の本になりました。 二人が文字通り身も心もすり減らしながら、それでも作品を作り上げていく姿は、たとえ物作りに携わっていなくても、心を打つものがあると思います。 仕事やら私生活やらで悩まれている方。荒療治ではありますが、この本の二人が悩み苦しむ様子を読めば、そこに解決のヒントがあるかもしれません。 https://yuseum.blog.ss-blog.jp/2021-07-22

Posted by ブクログ

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