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最終飛行
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最終飛行

佐藤賢一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/05/27
JAN 9784163913728

最終飛行

¥2,420

商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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2024/09/02

「星の王子さま」の作者、サン・テグジュペリの伝記小説。フランスの伯爵家の出身で、売れっ子小説家であり、飛行士でもあった。ドイツ軍に占領されたパリを離れ、退役したフランス空軍に戻る。美人の妻がいながら、他の女性とも仲が良い。人気作家であるがために、政府の要人からも声がかかる。自由な...

「星の王子さま」の作者、サン・テグジュペリの伝記小説。フランスの伯爵家の出身で、売れっ子小説家であり、飛行士でもあった。ドイツ軍に占領されたパリを離れ、退役したフランス空軍に戻る。美人の妻がいながら、他の女性とも仲が良い。人気作家であるがために、政府の要人からも声がかかる。自由な出版を求めて米国へ渡り、「星の王子さま」を出版し評価を受ける。しかし、飛行士として戦争に赴きたいと、わざわざフランスから呼び寄せた妻を米国に残して、フランス空軍へ戻る。そして、偵察飛行中の死。 物静かな飛行士を思い描いていたので、かなりびっくり。わがまま放題の元伯爵、といった感じ。それでも、次々変わっていく生き様を興味を持って読んだ。人望と才能がある人だったのだろう。

Posted by ブクログ

2024/03/21

星の王子様を読んで何かの比喩だとぼんやりと感じていたが、こんな背景があったのかと夢中で本書を読んだ。著者のサンテグジュペリは、繊細で無邪気で付き合うのは難しそうだが、魅力的な人物に描かれていた。フランス史の本を読んだ際に、目まぐるしい政権交代に驚いたが、本書に描かれていたサンテグ...

星の王子様を読んで何かの比喩だとぼんやりと感じていたが、こんな背景があったのかと夢中で本書を読んだ。著者のサンテグジュペリは、繊細で無邪気で付き合うのは難しそうだが、魅力的な人物に描かれていた。フランス史の本を読んだ際に、目まぐるしい政権交代に驚いたが、本書に描かれていたサンテグジュペリを悩ませた党派争いもその一端かと思った。

Posted by ブクログ

2023/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『星の王子様』で知られるサン・テグジュペリの晩年期を描いた作品。 この作品で描かれるサン・テグジュペリは、なかなか破天荒な人物の様で、規則違反を繰り返したり、あるいは、妻を蔑ろにするようなこともしたりします。 そして興味深いのが、その作家としての著名度で、第2次大戦時には、ヴィシー政権にも、自由フランスにも求められていたという事。ただ本書では、彼は、ヴィシー政権も自由フランスも拒否しています。反ヴィシー政権なので自由フランス側についても良いと思うのですが、自由フランスを率いていたド・ゴールが嫌いだったという描写がされています。どうなんでしょうね?ただ、そういうどちらにもつかないという姿勢から、どちらからも攻撃を受けています。 意外に面白かったです。

Posted by ブクログ

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