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ビジュアルデザイン論 グーテンベルクからSNSまで
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ビジュアルデザイン論 グーテンベルクからSNSまで

リッカルド・ファルチネッリ(著者), 清水玲奈(訳者)

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ビジュアルデザイン論 グーテンベルクからSNSまで

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クロスメディア・パブリッシング/インプレス
発売年月日 2021/05/21
JAN 9784295405474

ビジュアルデザイン論

¥2,178

商品レビュー

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2024/06/30

グーテンベルクから始まる視覚性に訴えるデザインの力と、デザインは芸術か産業か、という問いかけを感じた。 ”グーテンベルクが言葉を印刷するシステムを近代化したのに対して、デューラーがイメージに関して同じことを成し遂げ、歴史は変わり始めました” ”文化に対する理想主義や、商業的で...

グーテンベルクから始まる視覚性に訴えるデザインの力と、デザインは芸術か産業か、という問いかけを感じた。 ”グーテンベルクが言葉を印刷するシステムを近代化したのに対して、デューラーがイメージに関して同じことを成し遂げ、歴史は変わり始めました” ”文化に対する理想主義や、商業的でない芸術家こそが完全な芸術家だという偏見であることは明らかです。” ミケランジェロもラファエロも、自分の仕事にプライドはあっただろうけれど、基本お仕事に精を出していただけで、崇高な芸術とか思っていたのかなぁ。 身分制度がある時代なら、貴族と平民向けが違うのは当然では?と即決で答えが出ると思う。 (貴族向けは特別で価値がある1点もの、平民向けはより均一に安価に、大量に流通するもの) ”多くの若いイラストレーターたちが、美学的な価値はさておき、生産プロセスに送り出せるだけのデザインのクォリティがない作品を発表しています。 : どの紙にどのカラープロファイルでどのプリンターとインクで塗るのか、それにどんな種類があるのか、自分が使う道具についてもよく知りなさい。 テクノロジーの機能だけでなく、果たす役割を理解する必要があります。テクノロジーは単なる生産手段でなく、理論的装置なのです。” メディアによる情報伝達方法や、工業製品としての品質や価格が統一された商品を生み出すことは芸術ではないのか。 一部の人間による投機行為でブランド化、高額化するオリジナルの作品は芸術なのか。 後半になるにつれて、表現の工夫や試行なしに、PCでちょちょっとウケるデザインでアーティスト気取りの人間も、中身のない虚飾された報道内容にも、それをうのみにする一般人にも怒っているような印象を受ける。 全ての人が自身でよりよい情報伝達をするための方法を学ぶことが必要と主張していて、特にパワポには批判的。 ”新聞雑誌のインフォグラフィティックの多くは装飾的なイラストに過ぎず、本当の意味で説明する機能をはたしていません。大衆も与えられたデータを自分で読み取って解決しようとはせず、デザインはデコレーション程度。 最悪なのはMSのパワーポイントです。形骸的なアニメーションや不必要な装飾などの要素を詰め込んで失敗している。” 騙されないように知識をつけろ!と最後にお尻を叩かれた気になった。

Posted by ブクログ

2022/09/07

https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shizuoka_university/bookdetail/p/KP00045850/

Posted by ブクログ

2021/08/28

「ビジュアルデザイン論 グーテンベルクからSNSまで」 「ビジュアルデザイン」と聞くと何を想像しますか?私はこの本を読むまで、美的で芸術的で視覚的な要素のみを想像していました。しかし、技術的なもの、すなわち著作権をクリア出来るか、今その商品に存在する問題をいかに解決できるかも、...

「ビジュアルデザイン論 グーテンベルクからSNSまで」 「ビジュアルデザイン」と聞くと何を想像しますか?私はこの本を読むまで、美的で芸術的で視覚的な要素のみを想像していました。しかし、技術的なもの、すなわち著作権をクリア出来るか、今その商品に存在する問題をいかに解決できるかも、ビジュアルデザインのひとつです。 例えばスーパーのレシートや、洗濯のタグ、量産されているお菓子のパッケージもデザイナーがいて、ビジュアルデザイン論を用いてデザインされています。 この本を読んだ感想としては、デザインに関して知識があまりなくても大変読みやすい本だと感じました。ビジュアルデザインの本だけあって、300を超える図版が掲載されていて、視覚的にとても楽しめます。作者が何の事例の話をしているのか、大変わかりやすく、専門的な話であっても、理解が深まりました。 また、この本はイタリア語の翻訳ですが、訳がとても丁寧で、本国でないとわからない店の名前、TV番組の名前も説明がされているのも読みやすいと感じた理由の一つです。 内容として考えさせられたことは、売り手側はデザインの歴史、人間の行動心理、配色などあらゆる知識を持ってデザインしています  が、受け手側はそのデザインのバックグラウンドを知らずに消費していく社会がなぜ成り立っているのかと思いました。 もし、国民の全員がこの本を読んだら、受け手側の嗜好や、考え方も変わるのかなと。 デザインに興味がなくても、この本を読むと日々デザインに触れる時に、感じることが変わるかもしれません。

Posted by ブクログ