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ナナシ ~ナくしたナにかのさがシかた~(4)
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ナナシ ~ナくしたナにかのさがシかた~(4)
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ナナシとハルは、求めたものが互いにほんの少しだけずれいてて、ナナシはたぶんそれを感じながらもそこに気づいたハルなら受け入れてくれるだろうことを予感して意識的でなく甘えてたのかもしれなくて――ハルは、もう少しだけふたりに猶予があれば、その頃の精一杯の心をちゃんと返せたんだろうに……...
ナナシとハルは、求めたものが互いにほんの少しだけずれいてて、ナナシはたぶんそれを感じながらもそこに気づいたハルなら受け入れてくれるだろうことを予感して意識的でなく甘えてたのかもしれなくて――ハルは、もう少しだけふたりに猶予があれば、その頃の精一杯の心をちゃんと返せたんだろうに……。でも、中学生ですよね……。平凡に育ったつもりの自分でも、心がむちゃくちゃ忙しかった頃だもの……自身でも説明つかない理由で、説明つかない行動を相手にぶつけてしまうこともある。心の中は、全然突き放してなんかないのに。ただ、ナナシには、ハルのそういう幼いながらの気持ちは届いてたと思いたい。彼としては、もうちょっとハルの心が安定したら受け入れてもらえると感じても、それまでにさらにハルが強く苦しんだり激しく悲しんだりするのは、ハルが優しい子なのをよく知ってるだけに辛くて、だったら傍を離れようとしたけど、彼もまた、まだ子供だったからあんな別れ方になってしまったのかな……とか。 自分の選んだ語彙が的確かは、自信ないのですが――。 片山先生は、やっぱり、そういう微妙な心を台詞とか表情だけじゃなくて、描かれた紙面全体から感じさせてくださる。少年たちの、極細のガラスの糸の上を素足で歩いてるような張り詰めた気配とか……。 実は、原作をよく知らないまま読んでるのだけど、次巻が最終巻とのこと――楽しみにしているというと言葉がおかしいのかもしれないですが……最後まで読んで、また何度も読み返したいと思っています。
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