商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2021/05/08 |
JAN | 9784766427479 |
- 書籍
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「ネオ・チャイナリスク」研究
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「ネオ・チャイナリスク」研究
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4.5
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『中国の上位1%の富裕層は国全体の富の3分の1を支配している。逆に、下位25%の低所得層は国全体の1%しか所有していない』 『世界第二の規模を誇る中国経済に、世界で存在感を誇示できる自国ブランドがほとんどない』 『米中対立は貿易摩擦のような利益相反というレベルのものではなく、価値...
『中国の上位1%の富裕層は国全体の富の3分の1を支配している。逆に、下位25%の低所得層は国全体の1%しか所有していない』 『世界第二の規模を誇る中国経済に、世界で存在感を誇示できる自国ブランドがほとんどない』 『米中対立は貿易摩擦のような利益相反というレベルのものではなく、価値観のちがいにちなんだ文明の衝突』 『日本にとって中国が脅威かどうかという以前に、中国と付き合わないという選択肢はない。まず、中国人に日本のことをもっと知ってもらう努力が必要』 ・『チャイナリスク』という言葉には、大きく二種類のリスクが含まれる。 ①中国経済がこのまま成長していった場合、中国の台頭、すなわち中国的ヘゲモニー(覇権、指導権)がもたらす国際社会の不安定性。 ②中国社会と中国経済がすでにグローバル社会に組み入れられているため、中国経済の成長が大きく減速した場合のリスク。 極論すれば、中国経済が成長してもしなくても、グローバル社会にとっては深刻なリスクとなる! 新たなチャイナリスクの原因は、中国にはいまだ自由な市場経済に適応する議会制民主主義の社会基盤が構築されていないことにある。 日本が直面する現実は、国家の安全保障を米国に依存している一方、経済はかなりの程度、中国に依存していることである。
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中国へ進出した海外企業が中国独特の事情に直面してうまくいかなくなる危険性(チャイナリスク)は中国国内での経済活動におけるリスクであったが、中国の経済規模が拡大するにつれリスクは中国国内にとどまらず地政学的リスクを含んで全世界の経済に影響を与える可能性が大きくなっている。 中国人エ...
中国へ進出した海外企業が中国独特の事情に直面してうまくいかなくなる危険性(チャイナリスク)は中国国内での経済活動におけるリスクであったが、中国の経済規模が拡大するにつれリスクは中国国内にとどまらず地政学的リスクを含んで全世界の経済に影響を与える可能性が大きくなっている。 中国人エコノミストの著者はこれをネオ・チャイナリスクと呼び、経済とそれとは切り離せない政治について、歴史的な背景から考察する。 大躍進政策を含む管理経済から改革・解放の自由経済へ、そしてまた管理経済へと向かいつつあるという経済の歴史的動きと、経済の動きと対照的に一貫した共産党中心の政治背景があることを解説してくれ、現在の中国とその周辺の事情がよくわかり面白かった。 ページ数としては多いが、内容を繰り返して述べながら理解を深めていく構成で文章も読みやすく、面白く読み通すことができた。
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日本滞在の長い中国人が書いた中国の今について。とても詳しく、且つわかりやすく丁寧に書かれていて、理解が深まった。
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